米上場企業が相次いでビットコインを採用──4社が購入を発表
  • NYSE上場のジーニアス・グループは、ビットコインの保有高を3500万ドルに増やした。
  • ナスダック上場のMing Shingは、4700万ドル相当のビットコインを購入した。

アメリカの上場企業によるビットコイン(BTC)の採用は引き続き、勢いを増している。

最新のBTC購入は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場のジーニアス・グループ(Genius Group)によるものだ。1月10日、ジーニアスはビットコインの保有高を3500万ドル(約54億2500万円、1ドル=155円換算)に増やすと発表した。これは予定していた目標額を上回るものだ。その過程で同社は1ビットコインあたり平均9万4047ドルで372BTCを取得した。最初の発表は11月12日に行われ、その際に「ビットコイン・ファースト」戦略が発表された。

ジーニアスは14日には、株主が割引価格で追加の株式を購入できる新株引受権の発行も発表した。新株引受権がすべて引き受けられた場合、3300万ドル(約51億1500万円)の資金調達が可能となる。ジーニアスの創設者でCEOのロジャー・ハミルトン(Roger Hamilton)氏は、新株引受権の発行に参加し、50万株を購入する意向だ。

また、同社はビットコインを蓄積するために融資も検討している。ジーニアス・グループの株価は14日に7%上昇して取引を終えた。

ジーニアス以外では、ナスダック上場のミンシン・グループ(Ming Shing Group)も1ビットコインあたり平均9万4375ドルで500BTCを購入した。ミンシンの株価は年初来で43%上昇している。

ビットコインの財務への採用という新たな波は加速しており、4つの公開企業がビットコイン購入を発表した。また、7つの企業がその戦略を発表したが、取得は発表されなかった。

[企業のビットコイン採用は第2の波がやってきている。:PR Newswire]

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Corporate Bitcoin Adoption Forges Ahead as More Listed Firms Ride the Wave