トランプ氏が支持するワールド・リバティー・フィナンシャル、トロンを財務資金用に取得へ:情報筋
  • ドナルド・トランプ一家が支援する暗号資産プロジェクト、ワールド・リバティー・フィナンシャルが、トレジャリー(財務資金)用にトロンを取得する予定だ。
  • 同プロジェクトは以前、パートナーであるアーベとチェーンリンクのトークンを購入している。

アメリカ次期大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の一家が支援する暗号資産(仮想通貨)プロジェクト、ワールド・リバティー・フィナンシャル(World Liberty Financial)が、トレジャリー(財務資金)用にトロン(TRX)を取得する計画だ。この件に詳しい情報筋が明らかにした。

予期されるこの動きによって、ワールド・リバティー・フィナンシャルとトロン帝国との緊密な関係がさらに深まることになる。トロンの創設者であるジャスティン・サン(Justin Sun)氏はすでにワールド・リバティー・フィナンシャルの顧問を務めている。また、サン氏は11月に3000万ドル(約46億5000万円、1ドル155円換算)を投じてWLFIトークンを購入し、最大保有者となっている。

ワールド・リバティー・フィナンシャルが暗号資産の準備金にどれだけのトロンを追加する予定かは不明だ。このプロジェクトはWLFIの販売で9000万ドル(約139億5000万円)を調達している。以前には、提携したプロジェクトが発行するトークンであるアーベ(AAVE)とチェーンリンク(LINK)に7桁の金額を投じている。

トランプ氏は公式にワールド・リバティー・フィナンシャルの「最高暗号資産擁護責任者(Chief Crypto Advocate)」を務めている。このプロジェクトでは一般向けに暗号資産金融サービスを提供することが計画されている。トランプ氏のホワイトハウス復帰が差し迫っており、これは暗号資産業界にとって分水嶺となる瞬間として歓迎されている。

トロンもこの流れに乗っている。情報筋によると、トロンのプロジェクトの代表団が20日の就任式に出席する予定だという。また、トロンは17日夜にワシントンD.C.で開催された業界の就任ガラ「クリプト・ボール(crypto ball)」のスポンサーを務めたと情報筋がCoinDeskに語った。

トランプ氏のチームもワールド・リバティー・フィナンシャルも、コメント要請にまだ応じていない。

|翻訳・編集:林理南
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|原文:Trump-Backed World Liberty Financial to Acquire TRX for its Treasury: Source