- ボルセ・シュトゥットガルト・デジタルがドイツの規制当局BaFinから暗号資産サービスプロバイダーのMiCAライセンスを取得した。
- 同社は欧州全域の金融機関向けにサービスを拡大する計画だ。
- 12月にオランダ金融市場庁からMiCAライセンスを取得したムーンペイ、ビットスタエート、ZBD、ヒドゥン・ロードに続いた。
証券取引所運営会社ボルセ・シュトゥットガルト(Boerse Stuttgart)の子会社であるボルセ・シュトゥットガルト・デジタル(Boerse Stuttgart Digital)は、ドイツの規制当局BaFinから暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダー(CASP)ライセンスを取得したと発表した。これにより、欧州連合(EU)の暗号資産市場法(MiCA)規制の下で、EU全域でサービス提供が可能になる。
ボルセ・シュトゥットガルト・デジタルは仲介業務と取引所を運営しており、このライセンスを利用して欧州全域の金融機関向けサービスを拡大する意向だ。ボルセ・シュトゥットガルト・グループのマティアス・フェルケル(Matthias Voelkel)CEOが電子メールの声明で述べた。
各社が競ってMiCAライセンスを取得しようとしている。このライセンスにより、暗号資産サービスプロバイダーはEU加盟国27カ国で事業を展開する許可を得られる。この要件は12月30日に発効したもので、それ以前は暗号資産サービスプロバイダーは各国で個別にライセンスを取得する必要があった。
ボルセ・シュトゥットガルト・デジタルの最高財務・規制責任者であるオリバー・ヴィンス(Oliver Vins)氏は電子メールで、「必要な国内法が採択されてからわずか数週間でMiCARライセンスが発行されたことは、欧州の暗号資産市場におけるドイツの全体的な競争力を高めることでもある」と述べた。
ドイツは、2月23日に繰り上げ選挙が行われることになった政治的混乱にもかかわらず、年末の期限の数日前にMiCA施行に必要な法案を可決した。
ボルセ・シュトゥットガルト・デジタルは、12月にオランダ金融市場庁(AFM)からライセンスを取得したムーンペイ(MoonPay)、ビットスタエート(BitStaete)、ZBD、プライムブローカレッジおよび清算会社のヒドゥン・ロード(Hidden Road)に続いた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Getty Images/Unsplash
|原文:Boerse Stuttgart Digital Lands MiCA License From Germany