ビットコイン(BTC)保有戦略を進めるメタプラネットの株価が1月20日、ストップ高の4935円まで上昇し、過去最高値を更新した。同日の取引高も470億円と過去最高を記録した。同社のサイモン・ゲロヴィッチ(Simon Gerovich)CEOがXで報告した。
この急騰の背景には、日本時間21日午前2時に大統領就任式を控えたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏による暗号資産(仮想通貨)規制緩和への期待がある。
ロイターによると、トランプ氏は就任後早々に暗号資産業界向けの規制負担を軽減する大統領令を発出する計画で、これには暗号資産評議会の創設や、銀行の保管コストを引き上げているSECの会計処理指針「SAB121」の撤廃などが含まれるという。
ゲロヴィッチCEOはXへの投稿で、「株主の皆さまからの継続的なご支援と、ビットコイン業界の先駆者としてのメタプラネットの存在が広く認知されてきたことに、心より感謝申し上げます」とコメント。改めて、ビットコインの普及促進に注力する姿勢を示した。
なお、同社の現在のビットコイン保有量は1761.98BTC。BitcoinTreasuries(ビットコイントレジャリーズ)の集計によると、この保有量は世界の企業・機関投資家の中で第15位に位置している。
|文:栃山直樹
|画像:メタプラネットウェブサイトから(キャプチャ)