ビットコインが2017年のサイクルに従えば、年末までに100万ドルを超える可能性も
  • ビットコイン(BTC)は現在、FTX破産時のサイクル安値から550%上昇している。
  • ビットコインは過去のサイクル、特に2017年のサイクルを追い続けている。このままいけば、第1四半期末には18万6000ドル前後、年末には100万ドルを超えるだろう。

FTXが破綻し、ビットコインが約1万5500ドルまで下落した2022年11月は、遠い昔のように思えるかもしれない。この時期のセンチメントは極度の恐怖で、業界は回復できるとは思っていなかった。

しかし、それからわずか2年余り、暗号資産に好意的と思われる新しい米政権が誕生し、ビットコインは10万ドルを超えて取引されている。しかしドナルド・トランプ氏は現在、正式に第47代米国大統領になっているが、暗号資産(仮想通貨)政策についてはまだ発表していない。

ビットコインをめぐる多くの議論のひとつに、4年ごとに供給量を削減する半減期を軸とした4年サイクル分析がある。

半減期の翌年には価格が大きく上昇するという、似たようなサイクルが展開される傾向があり、現在のサイクルは過去2つのサイクルをたどり続けている。

これまでのところ、ビットコインはFTX破綻時のサイクル安値から約550%上昇している(トップのチャートの黒線)。このチャートでは、2015年から2018年のサイクルの間、現在のサイクルのこの時点に当たる頃に、ビットコインの価格(青線)が2015年1月14日に発生したサイクルの安値から同程度上昇していることを示している。

グラスノード(Glassnode)のデータは、協定世界時0時のその日の終値をとっており、他の取引プラットフォームとは異なる可能性があることに留意する必要がある。

緑色の線は、2018年から2022年のサイクルにおいて、この時点でビットコインが約1300%上昇していたことを示しており、ビットコインが現在までに記録した上昇率の2倍以上となっている。

ビットコインが2015年から2018年のサイクルをたどり続けると、2025年第1四半期末をサイクル安値から約1100%上昇して終了し、1ビットコインが18万6000ドルになる。

その後、サイクルのピークは今年の10月頃に発生し、1万1000%上昇してサイクル最高値は約170万ドルとなる。

今回のサイクルを過去のサイクルと比較する方法は、米国の政権で比較するなど他にもたくさんある。ビットコイン・アーカイブに(Bitcoin Archive)よるXへの投稿によると、ドナルド・トランプ氏の大統領1期目にビットコインは20倍に値上がりした。わずか10倍の値上がりだったとしても、ビットコインはここから100万ドル前後まで上昇することになる。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:サイクル安値からのビットコインの値動き(Glassnode)
|原文:Bitcoin Could Cross $1M by Year-End if It Continues to Follow 2017 Cycle: Van Straten