- CoinDesk Indicesは、多様なエクスポージャーへの需要の高まりに応えるため、CoinDesk 80 Indexを導入した。
- 暗号資産取引所のBullishは、これに連動する永久先物を発売した。
CoinDeskの子会社であるCoinDesk Indicesは、多様な暗号資産(仮想通貨)における流動性に対する機関投資家の需要の高まりに対応するため、CoinDesk 80 Indexを導入した。
プレスリリースによると、この新しい指数は、CoinDesk 20 Index(CD20)を超え、80の暗号資産のパフォーマンスを追跡するように設計されている。2021年11月の設立以来、累積取引高が1兆ドル(約155兆円、1ドル=155円換算)を突破した暗号資産取引所のBullishは、新しい指数に連動する永久先物契約をCD80/USDC-PERPのティッカーで上場した。BullishはCoinDeskの親会社だ。
この指数には現在、暗号資産マーケットメーカーのGSRとSTS Digitalが顧客として名を連ねている。GSRの最高投資責任者(CIO)であるジョン・ロフリン(Jon Loflin)氏はCoinDeskに対し、「流動性の拡大、情報に基づく取引戦略の強化、暗号資産エコシステムのさらなる成熟化につながる、より幅広い機会に期待している」と語った。
機関投資家による暗号資産派生市場への需要の高まりを受け、この新しい指数はトレーダーにアルトコインセクターにおけるより幅広い市場エクスポージャーを提供することになる。「CoinDesk 80 Indexの永久先物は、当社が顧客に提供する幅広いアルトコインオプションから生じる市場エクスポージャーを効率的に管理することを可能にする。これはBullishによる革新的な新商品であり、同社の強力な商品群をさらに強化し、指数のデリバティブ商品を前進させるものだ」と、STS Digital LtdのCEO、マキシム・セイラー(Maxime Seiler)氏は述べている。
CoinDesk 80 Indexの主な特徴は、流動性が高く市場規模の大きい暗号資産に焦点を当てていること、包括的な流動性スクリーニングに加えて、ステーブルコインとラップドトークンに対する除外項目を最小限に抑えていることだ。 指数構成銘柄は時価総額で加重されており、銘柄ごとの上限は5%に設定され、多様性を確保している。
「暗号資産が世界の金融市場の確立された一部となるにつれ、指数商品の需要は高まっている」と、Bullishのトム・ファーリー(Tom Farley)CEOは述べた。「当社のプラットフォームでCoinDesk 80 Indexの永久先物契約を立ち上げることができ、大変うれしく思う。当社の狭いスプレッド、深い流動性、そして市場参加者をサポートする強固な規制枠組みを活用していく」。
1年前、CoinDesk Indicesは大型資産資産のベンチマークとなるCoinDesk 20 Indexを導入した。それ以来、総取引高は120億ドル(約1兆8600億円)を超え、世界中で12の投資商品とリンクしている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:CoinDesk Indices Rolls Out New Index That Diversifies Exposure Beyond the Top 20 Digital Assets