- DePINスタートアップのウィングビッツが560万ドルの資金調達を実施した。
- この投資ラウンドはボーダレス・キャピタルとブリッシュ・キャピタルが主導した。
- ウィングビッツの目標は、暗号技術で保護されたADS-B受信機を使用した報酬ベースのフライト追跡を提供することだ。
航空業界に焦点を当てた分散型物理インフラ(DePIN)スタートアップのウィングビッツ(Wingbits)が、560万ドル(約8億6800万円、1ドル155円換算)の資金調達を実施した。
分散型ネットワークで保護されたハードウェアを使用するモデルであるDePINは、アマゾン(Amazon)やグーグル(Google)などの大手テック企業が提供するクラウドコンピューティングサービスのブロックチェーン版と見なすことができる。
ウィングビッツの総資金調達額を920万ドルに引き上げたこの投資ラウンドは、ボーダレス・キャピタル(Borderless Capital)とブリッシュ・キャピタル(Bullish Capital)が主導したものだ。ブリッシュ・キャピタルの親会社であるブリッシュ・グループ(Bullish Group)はCoinDeskの親会社でもある。
ウィングビッツの目標は、暗号技術で保護された自動従属監視放送(ADS-B)受信機を使用した報酬ベースのフライト追跡を提供することだ。
ウィングビッツは22日にメールで送信した発表で、「フライト追跡は長年、フライトデータを収集するために自宅にアンテナを設置するボランティアの世界的なネットワークに依存してきた」と指摘。「企業はこのデータを空港や航空会社、その他の組織に販売してそうした組織のグローバルな運営を支援し、数億ドルの収益を生み出しているが、ボランティア自身は見返りとして何も受け取っていない」と述べた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:RENE RAUSCHENBERGER/Pixabay
|原文:Aviation DePIN Network Wingbits Raises $5.6M for Decentralized Flight Tracking