- ドージコイン(DOGE)は1月21日の値上がり分を一部失った一方、22日の暗号資産(仮想通貨)市場は全体的に反発し、なかでもソラナ(SOL)は8%上昇した。
- 主要トークンはまちまちの動きを見せ、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、BNBチェーンのビルドアンドビルド(BNB)は過去24時間で1%未満の上昇となった。
- トレーダーたちは、ドナルド・トランプ大統領の大統領令と関税に関する決断を市場でのポジショニングの手掛かりにしようとしている。
ドージコインは1月21日の値上がり分を一部失った一方、22日の暗号資産市場は全体的に反発して週初からの損失を取り戻し、SOLは8%上昇した。
ドージコインは、イーロン・マスク氏率いる政府効率化省のウェブサイトにトークンのロゴが表示されたことを受けて34セントから38セントへ急騰した21日の後、利益確定の動きで7.5%下落して値上がり分を一部失い、欧州の正午には36セントとなった。
その後、ウェブサイトはアジア時間22日午前中に更新され、別の犬のアニメーション画像が表示された。午後には再び更新され、名前とドル記号のみが表示された。
ビットコイン、イーサリアム、BNBは過去24時間で1%未満の上昇となったが、ソラナは8%も急騰した。広範な暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20は2.57%の上昇となった。
ハイパーリキッド(Hyperliquid)のHYPEトークンは13%急騰し、時価総額50億ドル(約7850億円、1ドル=157円換算)以上の大型トークンの中で最もリターンが大きかった。
トレーダーたちは、ドナルド・トランプ大統領の大統領令と関税に関する決断を見て、市場でのポジショニングの手掛かりにしようとしている。
暗号資産取引所BTSEのCOOであるジェフ・メイ(Jeff Mei)氏は、「明日の米国株式市場が開場する時に株式市場に影響を与える可能性のあるメキシコとカナダへの関税の影響を見るために、トレーダーは利益を確定し、待機しているため、暗号資産市場は下落している」と述べた。
「しかし、今後数日、数週間のうちに、トランプ大統領が大統領令を発表し、バイデン政権が打ち出した反暗号資産政策を撤回するだろうと、我々は楽観視している。先日、CFTC(商品先物取引委員会)委員長代行に親暗号資産派のキャロライン・ファム(Caroline Pham)氏が指名されたことで、我々はすでにポジティブなサインを目にしている」と、メイ氏は付け加えた。
FxProのトレーダー、アレックス・クプツィケビッチ(Alex Kuptsikevich)氏もこの考えに同意し、次のように語った。
「市場の急速な回復は、リスク資産への継続的な関心を示している。ビットコインは10万5000ドルの大台近くで取引された。21日に10万1000ドルまで下落するとすぐに買い戻されたが、22日の午後早く10万7000ドルのレベルに達すると、市場は売りにシフトした。市場では明らかに楽観的な見方が強いが、新たな勢いにはさらなる要因が必要だ」。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin Sinks After Brief D.O.G.E Pump; SOL, HYPE Lead Crypto Rebound