- 2025年のビットコインの見通しは明るいとドイツ銀行の報告書は述べている。
- 同行は、トランプ大統領就任後のアメリカにおけるより好ましい規制環境、機関投資家の採用増加、FRBの金融政策の緩和は、いずれもビットコインの価格を支える要因となると述べた。
- 戦略的ビットコイン準備金の創設に関する明確な情報は、第1四半期に発表される可能性があると同行は見ている。
世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)の見通しは明るく、2025年も価格の高止まりが予想されるとドイツ銀行(Deutsche Bank)が22日に発表した報告書で述べた。
アメリカにおけるより好ましい規制および政治的背景、機関投資家の採用拡大、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の緩和は、いずれも暗号資産の価格を支えると予想されるとドイツ銀行は述べている。
トランプ政権が暗号資産を支持していることは、現在の強気相場が継続することを意味し、大統領の継続的な支持は「暗号資産の黄金時代の継続」にとって重要だと、アナリストのマリオン・ラボーレ(Marion Laboure)氏は書いている。
トランプ大統領は就任初日に暗号資産関連の大統領令に署名しなかったが、証券取引委員会(SEC)が暗号資産の規制枠組みを策定するという発表は、業界の抜本的な改革に向けた第一歩だと報告書は述べている。
ポール・アトキンス(Paul Atkins)氏のSEC委員長への任命も、「イノベーションに寛容なアプローチへの転換」を示すものだとドイツ銀行は指摘した。
欧州連合(EU)では、12月に暗号資産市場法(MiCA)規制が施行され、ヨーロッパの暗号資産市場は現在、より高い正当性と安全性を享受していると報告書は付け加えた。
アメリカのビットコイン準備金の創設の可能性について、より明確な情報が第1四半期に発表される可能性があると同行は見ている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin’s Outlook Is Bullish With Prices Expected to Remain Elevated: Deutsche Bank