- ビットコイン(BTC)は、ドナルド・トランプ米大統領が1月23日の午後にエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領と電話会談を行う予定であるというニュースを受けて3%以上上昇した。
- エルサルバドルは、ブケレ大統領の指導の下、新たな暗号資産(仮想通貨)ハブになろうと、法定通貨としてビットコインを採用し、準備資産としてビットコインを備蓄してきた。
- トランプ大統領がビットコインの国家備蓄制度を開始すると約束していることから、今回の電話会談の予定のニュースは、首脳間の話題のひとつがビットコインになるのではという憶測に火をつけた。
ビットコインは米国時間1月23日午前、ドナルド・トランプ米大統領が、ビットコインに友好的な国家エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領と同日中に電話会談するとの報道を受け、10万6000ドルを超えて急騰した。
ビットコインはニュースが発表された後の数分間でセッション高値まで3%以上上昇し、早朝の値下がり分を帳消しにした。過去24時間では2.2%上昇した。
23日早朝、シンシア・ルミス(Cynthia Lummis)上院議員がソーシャルメディアに「午前10:00お楽しみに」と投稿したため、ビットコイン価格は上昇し始めた。しかし、上院銀行委員会がルミス氏を同委員会の新しいデジタル資産小委員会の委員長として承認する投票を行うとの報道を受けて、上昇分の大半を戻した。
上昇を後押ししたのは、ビットコインと暗号資産規制がアメリカとエルサルバドルの大統領会談の話題になるかもしれないとの憶測だった。エルサルバドルは、ブケレ氏の指導の下、新たな暗号資産ハブとして発展してきた。2021年にビットコインを法定通貨として採用した最初の国家であり、6億2200万ドル相当の6000枚以上のビットコインを戦略備蓄として保有している。
トランプ氏は昨年の選挙戦で、当選した際には米国をデジタル資産分野の世界的リーダーとして位置づけることを目指すと述べた。さらに、ビットコインの戦略備蓄制度の創設など、暗号資産に特化したいくつかの公約を掲げた。
トランプ大統領とブケレ大統領の会談は午後3時30分(米国東部時間)に行われる予定だ。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Anna Moneymaker / Shutterstock.com
|原文:Bitcoin Rises to $106K as Trump Slated to Call Bukele, El Salvador’s Crypto-Friendly President