モルガン・スタンレーCEO、暗号資産の取引業者として行動する方法を模索中と表明
  • モルガン・スタンレーのテッド・ピックCEOは、同行が暗号資産市場において取引業者として行動できる方法を模索していると表明した。
  • ピックCEOはCNBCのインタビューで、モルガン・スタンレーが米財務省やその他の規制当局と協力し、安全な方法で暗号資産を提供する方法を模索すると述べた。

モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のテッド・ピック(Ted Pick)CEOは、同行が暗号資産(仮想通貨)市場において取引業者としての行動できる方法を模索していると表明した。23日にスイスのダボスで開催された世界経済フォーラムでCNBCのインタビューに応じて述べたもの。

約1兆6000億ドル(約248兆円、1ドル155円換算)の運用資産を持つ同行は、米財務省やその他の規制当局と協力し、安全な方法で暗号資産を提供できる方法を検討するという。

同CEOは、「当行にとっての課題は、高度に規制された金融機関である当行が取引業者として行動できるかどうかだ」と述べた。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の下で暗号資産に好意的とされるアメリカにおける暗号資産に関する自身の見解を尋ねられた際には、モルガン・スタンレーは暗号資産業界が資産クラスとして成熟したかどうかの評価を行っていると説明した。

同CEOは、「流動性があり、その流動性はあらゆる種類の異なる形で現れるだろうと考えている」とコメントした。これは明らかに、アメリカにおける暗号資産ETF(上場投資信託)の利用可能性を指している。

アメリカのビットコイン現物ETFは現在、合計390億ドル(約6兆円)相当のビットコインを保有しており、昨年1月初旬から取引が開始された。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Morgan Stanley Figuring Out How to Act as Transactors of Crypto, CEO Says