- BTCは日銀の利上げ後もストレスの兆候は見られなかった。
- 暗号資産市場はトランプ大統領就任後のポジティブな展開に注目している。
日本銀行がインフレ予測を引き上げつつ、基準金利を17年ぶりの高さに引き上げたが、1月24日のアジア取引時間中、ビットコイン(BTC)は安定した動きを見せた。
ForexLiveによると、政策声明は「1月の展望レポートで示された見通しが実現すれば、日銀はそれに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和の程度を調整する」と述べ、賃金の見通しが明るいことを挙げ、金利引き上げを継続する指針を維持した。
この金利決定を受けて、リスク回避の円は対米ドルで0.6%以上上昇し、155.12円となった。それでも、リスク資産は底堅さを維持した。ビットコインはストレスの兆候を見せず、10万4000ドルを上回る水準でほぼ変わらずの取引となった。S&P 500に連動する先物も横ばいで取引された。
リスク資産のこの回復力は、市場の注目がドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領就任後の政策展開の可能性にますます集まっていることを示唆している。一方、7月下旬に行われた日銀の利上げは、暗号資産(仮想通貨)を含むリスク資産を揺るがした。
23日には、トランプ大統領がデジタルドルを禁止し、アメリカにおける暗号資産とAIのイノベーションを推進する大統領令に署名した。一方、最近発表されたアメリカのデータでは、消費者物価指数(CPI)で住宅インフレを先導する「全テナント家賃」指数は、前四半期の上昇ペースが鈍化した。これにより、FRBが12月のタカ派的な金利予想を撤回するとの期待が高まっている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Steady Near $104K After Bank of Japan Delivers Hawkish Rate Hike