XRP価格が下落するかもしれない2つの理由
  • シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)によるエックス・アール・ピー(XRP)先物上場計画の否定は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)以外のコインに対する機関投資家の需要の欠如を示している。
  • XRPは今月初め、トランプ政権下でのメインストリーム普及への期待から急騰した。
  • テクニカル分析は、上昇の勢いが弱まっていることを示している。

決済に特化した暗号資産(仮想通貨)XRPの短期的な見通しは、伝統的金融大手がビットコインとイーサリアム以外のトークンに目を向けることに興味がないように見える一方で、値動きはラリー疲れの兆候を示しているため、厳しいように見える。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は1月22日、XRPとソラナ(SOL)に関連する先物の上場計画を否定した。上場の噂を迅速に否定したことは、機関投資家がビットコインとイーサリアム以外のトークンに手を出す準備がまだ整っていないこと、または規制上の潜在的なハードルを示していると思われる。

CMEは、機関投資家がビットコインとイーサリアムに関連する先物やオプションを取引するのに好まれる取引所である。

CMEによる計画否定は、少なくとも現時点では、ドナルド・トランプ大統領の下でのXRPの見通しをめぐる楽観主義を損なうものであり、XRPにとってはとりわけ心配の種となるかもしれない。

XRPは今月、リップル(Ripple)社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏がトランプ氏と会談し、機関投資家への普及を加速させる可能性のある前向きな展開への期待に拍車をかけた後、3.4ドルまで急騰した。

アナリストらはこの会談を、XRPにとって強気のサインと見ていた。リップル社は主に、国境を越えた決済や送金を円滑にするためのデジタル通貨としてXRPを使用している。

ラリー疲れ

先週、XRPの価格が過去最高値に迫る勢いで急騰する中、メイヤー倍数(スポット価格と200日移動平均線を比較したもの)は過去最高に届かず、12月のピークを下回ったままで、弱気な乖離を示していた。

この乖離は、強気の勢いが弱まっていることを示唆し、価格が下落する可能性を示している。さらに、トレンドの強さと変化を識別するために使用されるツールであるMACDヒストグラムは、ゼロラインより上でロウワーハイを記録しており、この見解をサポートしている。

XRPの日足ローソク足チャート(TradingView/CoinDesk)

CoinDeskのデータによると、XRPは3.05ドルで取引され、24時間ベースで4%下落した。アルトコインは一般的にボラティリティが高く、ビットコインに追随する傾向がある。そのため、ビットコインの上昇はXRPを最近の高値より上に引き上げ、弱気チャートのシグナルが間違っていたことを示す可能性もある。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Mehaniq / Shutterstock.com
|原文:Here Are Two Reasons Why XRP Price May Slide: Godbole