JPYC、3億円超を調達──J-KISS型新株予約権を発行

プリペイド(前払式支払手段)型日本円連動ステーブルコイン「JPYC Prepaid」を取り扱うJPYC社は1月27日、J-KISS型新株予約権による資金調達を行ったと発表した。

2024年5〜12月までに、200人以上のパワーエンジェル投資家が所属するPower Angelsのほか、複数投資家から計3.32億円を調達した。これまでの累計調達額は約17億円になるという。

JPYCは、2023年6月に施行された改正資金決済法に基づき、資金移動業、電子決済手段等取引業のライセンス取得を進めている。すでに2021年にはステーブルコインUSDCを発行する米サークル(Circle)から出資を受けているほか、2023年には「JPYC(信託型)」の発行を目指して三菱UFJ信託銀行およびProgmatと提携。北國銀行、Digital Platformer(DP)とは、北國銀行が発行している預金型ステーブルコイン「トチカ」とJPYCが発行予定の資金移動業型ステーブルコイン「JPYC」への交換を可能にして利用拡大を目指すなど、さまざまな展開を進めている。

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今回調達した資金は自己資本の増強と内部体制の強化、同社サービスの企画・開発・運営に充てるとしている。

|文:橋本祐樹
|画像:リリースより