メルカリ、NFTマーケットプレイス開始──OpenSeaと連携
By
栃山直樹

フリマアプリのメルカリは1月28日、NFTの売買が可能なマーケットプレイス「メルカリNFT」の提供を開始したと発表した。
メルカリNFTは、海外大手NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)と連携し、同プラットフォームのNFTプロジェクトの取引に対応する。利用者は暗号資産ウォレットや取引所口座の開設なしで、メルカリの既存決済システムを利用して取引できる。ヘルプページには「メルカリNFTの場合、お客さまが対象NFTを保有することはブロックチェーン上に記録されません」とある。
決済手段はメルペイ残高、メルペイのスマート払い、メルカードが利用可能だ。同社子会社のメルコインで取り扱うビットコイン(BTC)は決済手段として対応していない。購入時と出品時の手数料は無料で、販売成立時のみ商品代金の10%を販売手数料として徴収する。
取引所の商品ラインナップには、NFTプロジェクト「Azuki」がNFT所有者向けにエアドロップ(無償配布)した「BEANZ Official」や、日本のイラストレーター・さいとうなおき氏が制作に携わった「MEGAMI」などが含まれている。
メルカリはサービス開始後、アート、トレーディングカード、エンターテインメントなど、様々なカテゴリーへの展開を計画している。国内外の事業者やIPホルダーとのNFTコンテンツ発行および販売も進める予定としている。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから