ウィンターミュート、アメリカの暗号資産備蓄へのベットを容易にするCFDを提供開始
- GMCI USAセレクト・インデックス(GMUSA)に連動するCFDは、ウィンターミュート・アジアで取引可能だ。
- GMUSAは、アメリカの戦略備蓄のナラティブに対する構造化されたエクスポージャーをトレーダーに提供する。
暗号資産(仮想通貨)マーケットメーカーのウィンターミュート(Wintermute)のシンガポール派生商品取引部門であるウィンターミュート・アジア(Wintermute Asia)は、GMCI USAセレクト・インデックスに連動するCFD(差金決済取引)を導入し、特に戦略的暗号資産準備の可能性に関する市場の進化するナラティブ(物語)にトレーダーが迅速に対応できるようにした。
この指数は、アメリカに拠点を置く法人が発行する暗号資産プロジェクトの上位銘柄のパフォーマンスを、流通供給量に基づいて追跡する。
決済に重点を置いた暗号資産であるエックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)が指数の中で最も高い比重を占めており、その他にもカルダノ(ADA)、アバランチ(AVAX)、チェーンリンク(LINK)、ユニスワップ(UNI)、ヘデラ(HBAR)、ニアプロトコル(NEAR)、ライトコイン(LTC)、アプトス(APT)が含まれている。11月初旬のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が勝利して以来、この指数は160%以上上昇している。
この指数の構成は、アメリカのプロトコルに焦点を当てた投資の組み合わせや戦略を評価するためのベンチマークを提供するものだ。ウィンターミュートが提供するCFDを利用すれば、さらに簡単に、指数の構成銘柄を所有することなく、指数をロング(買い)またはショート(売り)して、評価額の上昇または下落から利益を得ることができる。CFDは、外国為替および商品市場で非常に人気がある。
「これは、トレーダーがナラティブの取引を迅速に行い、構成コインの売買の煩わしさなしに新しいものに乗り換えられる、新しいナラティブ・インデックス・バスケットのシリーズの第一弾だ」と、ウィンターミュートは発表で述べた。
このCFDのデビューは、トランプ大統領が選挙公約の国家暗号資産資産準備金の創設を実現するのではないかという期待が続いている中での発表となった。ビットコイン(BTC)を準備金の理想的な候補と見る向きが多い一方で、リップル(Ripple)のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOをはじめとする一部の関係者は、複数のトークンを含むより多様化したアプローチを求めている。
「アメリカの国家暗号資産備蓄の可能性に関する議論は、アメリカに焦点を当てたトークンの価格変動を促している。GMUSAは、XRP、SOL、DOGE、ADA、AVAX、LINK、スイ(SUI)、ステラルーメン(XLM)、HBAR、UNI、LTC、NEAR、APTなど、アメリカに根ざしたトップコインのバスケットで、トレーダーにこのテーマへの構造化されたエクスポージャーを提供している」とウィンターミュートは述べた。
このマーケットメーカーは、市場参加者に新たな意見表明、ポジションヘッジ、勢いの獲得の方法を提供し、各資産を個別に取引する際に伴う課題を回避する、より多くのナラティブ指数を今後立ち上げる予定であると付け加えた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Wintermute Eases Trading of the ‘U.S. National Digital Asset Stockpile’ Narrative