ビットコイン、CoinDesk 20は辰年に高騰──巳年には何が待っているのか?
  • CoinDesk 20 Index(CD20)とビットコイン(BTC)は、辰年に好パフォーマンスを見せたが、巳年はどうなるだろうか?
  • 香港のブローカレッジCLSAは、今年は市場にとって曲がりくねった困難な年になると予測している。

東アジアが旧正月の休暇を控え、巳年に向けて準備を進める中、ビットコインとCoinDesk 20 Indexの辰年のパフォーマンスを振り返るには良い時だろう。

香港を拠点とするブローカレッジCLSAでは、月のサイクルに基づいて来年の市場パフォーマンスを予測するのが恒例となっており、いくつかの微調整を加えることで、伝統的な市場と同様に暗号資産(仮想通貨)にも適用できる。

CoinDesk 20 Index

昨年を振り返ってみると、市場の魔術師たちは予測を的中させた。ビットコインは137%上昇し、主要デジタル資産を追跡する指数であるCoinDesk 20 Indexは128%上昇した。

この暗号資産ラリーは、昨年11月のドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利によるところが大きく、下半期の乱高下、そしてラリーはCLSAの予測と合致した。

昨年の市場予想が唯一外れたのは、イーサリアム(ETH)のパフォーマンスだった。当時期待されていたイーサリアム現物ETF(上場投資信託)とイーサリアムプロトコルのデンクン(Dencun)アップグレードを理由に、アナリストらは辰のエネルギーが市場第2位のデジタル資産に火をつけることを期待した。

しかし、それは実現せず、イーサリアムは市場の上昇に追いつくのに苦労し、昨年1年間で35%上昇しただけに終わった。

さて、巳年である。CLSAによると、伝統的な資産も暗号資産も、市場は予測不可能な展開になるという。

巳年は慎重な楽観主義から始まり、流動性主導の緩やかな上昇は、木に登って見晴らしの良い場所を求めるラフアオヘビのようである。

しかし、自らの限界を試すガーターヘビのように、若さゆえのボラティリティが春先に一時的な下落をもたらす。年の半ばになると、ミナミオオガシラの燃えるようなエネルギーが急騰の可能性を示唆し、市場は長い間見られなかった高みへと引き上げられる。

星占いによると、夏は停滞し、秋は小幅な後退をもたらすが、年は新たな勢いと着実な上昇で終わり、不安定な市場での暗号資産のレジリエンスと適応力を浮き彫りにする。

もちろん、CLSAも読者に対し、投資前には星の導きではなく、専門家の助言を求めるよう注意を促しており、天の導きに基づく市場予測は調査レポートのうちには入らない。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin, CoinDesk 20 Roared in the Year of the Dragon. What Is in Store in the Year of the Snake?