オンド・ファイナンス、1億8500万ドル規模のトークン化米国債商品をXRPレジャーに拡大
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- オンド・ファイナンスは、トークン化された米国債商品OUSGを企業向けのXRPレジャーに導入した。
- トークン化された米国債は、伝統的金融とデジタル資産を組み合わせた分野における急成長中の資産クラスであり、投資家が利回りを得るためにオンチェーンの現金を預け入れ、それを担保として使用できるものだ。
- オンドのガバナンストークンであるONDOはこのニュースを受けて4%上昇した。
トークン化現実資産(RWA)プラットフォームであるオンド・ファイナンス(Ondo Finance)は、1億8500万ドル(約287億円、1ドル155円換算)規模の米国債トークンを企業向けのXRPレジャー(XRP Ledger)ネットワークに導入し、機関投資家向けのラインナップを拡大する。両社が28日に発表した。
オンド短期米国債(OUSG)トークンは、ブラックロック(BlackRock)のBUIDL(BlackRock USD Institutional Liquidity Fund)によって裏付けられており、適格投資家がリップル(Ripple)社のRLUSDステーブルコインを使用して24時間ほぼ瞬時にトークンを発行・償還できるようになる。オンド・ファイナンスはブログで、この機能は今後6カ月以内に開始される予定だと述べた。
XRPレジャーに密接に関連する開発企業であるリップル社とオンド・ファイナンスはどちらも、XRPレジャー上のこのトークンに初期流動性のためのシード投資を約束した。ただし、割り当ての規模は明らかにしなかった。
オンド・ファイナンスのガバナンストークンであるONDOは、このニュースを受けて4%上昇した。
現実資産トークン化は、債券や信用、ファンドなどの伝統的金融資産をブロックチェーン上で表現することを含む急成長中の産業だ。参加者は、伝統的な銀行システムのルートよりも迅速な決済と効率性の改善を求めてこれを行っている。
トークン化米国債がこのトレンドを先導しており、rwa.xyzのデータでは過去1年間で4倍以上に成長して35億ドル(約5425億円)の資産クラスになった。
XRPレジャーの開発企業リップルX(RippleX)の上級副社長であるマーカス・インファンガー(Markus Infanger)氏は声明で、「OUSGのようなトークン化資産によって可能になる24時間365日の当日決済は、資本フロー管理に変革をもたらし、従来の取引時間と遅い決済から解放される」と指摘。「こうした低リスクで高品質な流動性の選択肢によって、投資家がアクセスしやすくなるだけでなく、ブロックチェーンベースの市場にさらなる安定性をもたらす」と述べた。
XRPレジャーで利用できるトークン化米国債商品としては、OUSGはオープンイーデン(OpenEden)のTBILLに続いて2番目となる。OUSGはこれまで、イーサリアム(Ethereum)やポリゴン(Polygon)、ソラナ(Solana)のネットワークで利用可能だった。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Jesse Hamilton/CoinDesk
|原文:Ondo Finance’s $185M Tokenized U.S. Treasury Offering Joins the XRP Ledger
※編集部より:タイトル、本文を一部修正し、更新しました。