リップルCEO、複数トークンを含む米国の暗号資産準備金を支持
  • リップル(Ripple)社のCEOは、アメリカの多様な暗号資産準備金を要求。
  • トランプ大統領が政権発足後100日以内にビットコイン準備金を発表する可能性は、わずか19%であることが、ポリマーケットで示された。

暗号資産(仮想通貨)企業リップル・ラボ(Ripple Labs)のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOは、ビットコイン(BTC)やエックス・アール・ピー(XRP)だけでなく、複数のトークンを含むアメリカの暗号資産準備金のアイデアを支持している。

「私はXRP、BTC、イーサリアム(ETH)などいくつかの暗号資産を保有している。我々はマルチチェーンの世界に生きており、私は1つのトークンと他のトークンの対決ではなく、公平な競争の場を提唱してきた。政府が暗号資産準備金を創設するならば、それは業界を代表するものであるべきであり、1つのトークン(BTCであれXRPであれ、あるいは他のトークンであれ)だけではない」と同氏はXで語った。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は先週、政権が国家暗号資産備蓄の創設を検討すると発言。11月の選挙を前に、このアイデアを支持していた。

暗号資産市場では、時価総額でトップの暗号資産であり、機関投資家による採用が最も進んでいるビットコインが準備金に含まれる可能性があると予想されている。現在、分散型予測市場プラットフォームのポリマーケット(Polymarket)でアクティブなトレーダーは、トランプ氏が政権発足後100日以内にこのプロジェクトを承認する可能性はわずか17%とみている。

だが、ガーリンハウス氏は、ビットコインを国家準備金にふさわしい唯一の候補として推進する「マキシマリズム」に反対している。

「マキシマリズムは依然として暗号資産の進歩の敵であり、この時代遅れで誤った考えを抱く人々が少なくなってきていることは大変喜ばしいことだ」とガーリンハウス氏は語った。

リップル社は、XRPを使って国境を越えた決済や送金を促進している。CoinDeskのデータによると、XRPは27日に10%近く急落して2.65ドルとなり、現在は3.09ドルで取引されている。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:リップル・ラボのブラッド・ガーリングハウスCEO(CoinDesk)
|原文:Ripple’s CEO Brad Garlinghouse Bats for Diversified U.S. Crypto Reserve