バイナンスラボが前身のVC、創業者の出所後に初の投資:報道
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- 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が新たにリブランディングしたベンチャーキャピタル部門であるYZi Labsは、創業者チャンポン「CZ」・ジャオ(Changpeng “CZ” Zhao)氏が刑務所から釈放されてから初めての投資を行った。
- 同社は、トークンエアドロップスタートアップであるサイン(Sign)への1600万ドル(約25億円、1ドル=155円換算)の資金調達ラウンドを主導した。
- バイナンスラボからYZi Labsへの商号変更は、同社がバイナンスのベンチャーキャピタル部門から、ジャオ氏およびバイナンス共同創業者のイー・ヘ(Yi He)氏のファミリーオフィスに変わったことを意味しており、ジャオ氏が投資活動に積極的に関与するようになった。
フォーチュン(Fortune)が現地時間1月29日に報じたところによると、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の新たにリブランディングしたベンチャーキャピタル部門であるYZi Labsは、創業者チャンポン「CZ」・ジャオ(Changpeng “CZ” Zhao)氏が刑務所から釈放されてから初めての投資を行った。
バイナンスラボを前身とする同社が主導した1600万ドルの資金調達は、スタートアップであるサイン(Sign)へのものだという。この企業は、トークン配布を簡素化し、資格証明をブロックチェーン上で行うことを目指している。
ジャオ氏はフォーチュンによる報道に対してメールで、「適切なトークンの配布は信頼を築くものであり、検証作業はその重要な一部だ。より多くの人々がオンチェーンに移行する中で、これは基盤となるインフラの重要部分を成す」と述べている。
YZi Labsへの商号変更は、同社がバイナンスのベンチャーキャピタル部門から、ジャオ氏およびイー・ヘ氏のファミリーオフィスに変わったことを意味しており、ジャオ氏が投資活動に積極的に関与することになった。
ジャオ氏は、米国での銀行秘密保持法違反のために4ヶ月間の刑務所生活を送った後、9月に釈放された。バイナンスで適切な顧客確認プログラムを設置しなかったことが原因で有罪となった氏は、5000万ドル(約77億円)の罰金を支払い、バイナンスCEOを退任することに合意した。
CoinDeskによるコメントの求めに対してYZi Labsからは直ちに回答が得られなかった。
|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:Shutterstock
|原文:Former Binance Labs Makes First Investment Following Zhao’s Return: Report