100億円の私募セキュリティトークン社債発行:NTT・TCリース──Progmat初の機関投資家向けST社債

通信・IT分野に強みを持つNTT・TCリースは1月28日、私募によるセキュリティ・トークン(ST)社債を発行した。発行金額は100億円、割当先は日本政策投資銀行。

発行にあたっては、NTT・TCリース、大和証券、みずほ銀行、三菱UFJ信託銀行、Progmat(プログマ)が協業、Progmatが提供するデジタルアセット発行・管理基盤「Progmat」を活用した。また今回のST社債は、Progmat初の機関投資家向けST社債という。

NTT・TCリースは、セキュリティ・トークン社債発行の背景に「資金調達手段の多様化」を上げている。

さらに同社は、自治体や学校などの公的セクターとのつながりを強みに、持続的な発展に向けて挑戦していく観点から、次回以降のセキュリティ・トークン社債の発行においては、SDGs性などさまざまな商品設計も含めて検討を行う予定としている。

概要

名称:NTT・TCリース株式会社第1回無担保セキュリティトークン社債(社債間限定同順位特約及び譲渡制限付・適格機関投資家限定分付分割制限少人数私募)
発行日:2025年1月28日
発行年限:5年
発行金額:100億円
主幹事:大和証券株式会社
取得格付:AA+(株式会社格付投資情報センター)、AAA(株式会社日本格付研究所)
財務代理人:みずほ銀行
社債原簿管理者:三菱UFJ信託銀行株式会社
プラットフォーム:Progmat

|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:NTT・TCリースのWebサイト(キャプチャ)