ポリマーケットは米政府のビットコイン準備金創設に懐疑的
  • ポリマーケットの参加者たちは、トランプ政権が最初の100日間に戦略的ビットコイン準備金を創設することに懐疑的だ。
  • 一方でベッターは、テキサス州が2025年に独自の準備金を創設する法案に署名する可能性を53%と見ている。

分散型予測市場のポリマーケット(Polymarket)は、トランプ政権の暗号資産(仮想通貨)責任者であるデービッド・サックス(David Sacks)氏が、そのアイデアを検討する取り組みが進行中だと保証しているにもかかわらず、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が政権発足後100日以内に戦略的ビットコイン(BTC)準備金の創設を命じる可能性は16%に過ぎないと予測している。

[Polymarket]

「トランプ大統領は我々にその問題を調査するように求めているので、現時点ではまだコメントできまない。しかし、それは我々の作業グループが検討する事項のひとつだ」とサックス氏は最近、Foxニュースに出演した際に述べた。

ビットコインに友好的な政策姿勢で知られるワイオミング州選出の共和党上院議員シンシア・ルミス(Cynthia Lummis)氏は、準備金の創設を提案する法案を提出しているが、これはホワイトハウスの取り組みとは別の動きだ。

この法案は、5年間にわたって年間最大20万BTCの「ビットコイン購入プログラム」を設立することを提案しており、一部は連邦準備制度理事会(FRB)が持つゴールド(金)の再評価によって資金が提供される予定だと、以前にCoinDeskが報じた。現在、この法案は銀行・住宅・都市問題委員会で審議中だ。

このような動きを支持する人々の中には、マイクロストラテジー(MicroStrategy)のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏もおり、彼はこの計画がドルを保護するだろうと述べている。

「ドルを保護する最善の方法は、確実に負債を返済し、富を得ることだ」とセイラー氏は11月のカンファレンスで述べた。「次善の策は、誰かが財務省証券以外の資本資産を検討した場合に、それを確実に保有することだ」

一方、テキサス州は最近、独自の戦略的BTC準備金に取り組んでいると発表した。ポリマーケットのベッターたちは、2025年に創設を承認する法案が可決される可能性を53%と見ている

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Polymarket Still Skeptical of U.S Bitcoin Reserve Despite David Sacks’ Assurance