ライトコイン、ETF申請進展で14%上昇──ビットコイン、カルダノ、ドージコインはやや上昇
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- ビットコインは、今年最初の米FOMC会合が金利据え置きを決定したことを受けて、30日欧州午前中に約10万5000ドルで取引されている。
- カルダノ、ドージコイン、エックス・アール・ピー、イーサリアムはビットコインの上昇に連れて最大3%上昇した。ソラナは4%上昇し、優れたパフォーマンスを示した。
- ライトコインは14%急騰した。米証券取引委員会がカナリー・キャピタル(Canary Capital)による現物ライトコインETFに関する19b-4申請を正式に認めたためだ。
ビットコイン(BTC)は30日欧州午前中に約10万5000ドル(約1628万円、1ドル155円換算)で取引されている。今年初めての米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が金利据え置きを決定し、株式市場と暗号資産(仮想通貨)市場全体のセンチメントを押し上げたことが背景にある。
ジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長が率いるFOMCは、2024年に3回連続の会合で金利を引き下げた後、トランプ大統領就任後初の決定で政策金利を4.25~4.50%に据え置いた。
パウエル議長は政策発表後の記者会見で、「政策スタンスを調整するために急ぐ必要はない」と述べた。金利据え置きの決定が行われたのは、当局者らがインフレに関するさらなる進展を求めているためだ。
金利の引き上げが行われると、伝統的な投資の魅力が増し、ビットコインへの需要が減少する可能性がある。反対に、金利が低下すると他の投資が魅力を失うため、ビットコインの追い風になる傾向がある。高い金利はドルを強化し、ビットコインの価格に悪影響を及ぼす可能性がある。一方で、低い金利はその逆の効果をもたらすことがある。
ビットコインはFOMC会合後の直近24時間で3%近く上昇しており、1月27日の暴落で最大8%下落した分をすべて取り戻した。この暴落は清算が主導したものであり、押し目買いの機会となったとCoinDeskは指摘している。
カルダノ(ADA)、ドージコイン(DOGE)、エックス・アール・ピー(XRP)、イーサリアム(ETH)はビットコインの上昇に連れて最大3%上昇した。ソラナ(SOL)は4%上昇し、優れたパフォーマンスを示した。市場ベンチマークであるCoinDesk 20 Index(CD20)は2.8%上昇した。
主要暗号資産以外では、ライトコイン(LTC)が14%急騰した。米証券取引委員会(SEC)がカナリー・キャピタル(Canary Capital)からの現物ライトコインETF(上場投資信託)に関する19b-4申請を正式に認めたためだ。これはビットコインとイーサリアム以外では初となる。
ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏はX(旧Twitter)で、「初めて認められたアルトコインの19b-4だ。他のものは(ゲイリー・ゲンスラー委員長の下での)SECによって撤回するように告げられた」と説明。「S-1に関するSECからのコメントを考慮すると、今回の提出は群を抜いて最も進んでおり、すべての要件を満たしている」と指摘した。
パブリックコメント期間が始まっており、SECには約240日以内に決定する期限が設けられている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Charlie Harris/Unsplash
|原文:Bitcoin, ADA, DOGE Notch Slight Gains as Litecoin ETF Filing Spurs LTC 14% Higher