チェコ中銀、ビットコインを準備資産として検討する提案を承認
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- チェコ国立銀行(中央銀行)は、準備金を他の資産に投資することを検討する提案を承認した。
- この提案はアレシュ・ミフル総裁が提出したもので、総裁は同行のバランスシートにビットコイン(BTC)を追加することに関心があると述べた。
- このアイデアは、同国の財務大臣やクリスティーヌ・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁には退けられた。
ビットコインがヨーロッパの中央銀行のバランスシートに載る日も近いのだろうか?
その可能性は1月30日、少なくとも一歩前進した。チェコ中銀の理事会が、準備金を他の資産に投資することを検討する提案を承認したのだ。
ミフル総裁が提出した提案は、同行の準備資産を「追加的な資産クラス」に投資することを検討するというものだった。しかし、ミフル総裁は今週、フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、この提案における彼の関心は、準備資産としてビットコインを追加する可能性にもあると明らかにしていた。
「私の目標はポートフォリオを多様化することであり、ビットコインがそれに適しているのであれば、そうしよう」と、ミフル総裁は語っていた。
チェコ中銀は30日に承認を発表した声明の中で、「分析結果に基づき、銀行理事会は今後の進め方を決定する。それまでは、この分野での変更は実施されない」と述べた。
チェコ共和国の権力者全員が、ビットコインを準備資産の選択肢として検討する考えを認めているわけではない。「中央銀行は安定の象徴であるべきだ」と、同国のスタニュラ財務相は30日に記者団に語り、「ビットコインの取引を見れば、間違いなく安定した資産ではない」と指摘した。
ミフル総裁の提案は、欧州中央銀行(ECB)にも注目された。ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は30日の記者会見で、ビットコインが欧州連合(EU)のいかなる中央銀行の準備資産にも入ることはないと確信していると述べた。
チェコ共和国はユーロを使用していないが、EUには加盟している。
チェコ中銀は、検討中の特定の資産についてはコメントしなかった。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Czech National Bank Approves Proposal to Study Bitcoin as Reserve Asset