
- グレースケールは、XRPトラストをニューヨーク証券取引所に上場するETFに転換する申請をSECに提出した。
- 提案されているETFは、引き続きXRPを主要資産として保有し、そのパフォーマンスを追跡する。
暗号資産(仮想通貨)ファンドの大手企業であるグレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)は、エックス・アール・ピー(XRP)トラストをETF(上場投資信託)に転換し、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する申請をアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出した。
既存の商品はデラウェア州法に基づく信託として運営されており、1月31日時点で1600万ドル(約24億8000万円、1ドル=155円換算)以上相当のXRPを管理している。提案されているETFは、引き続き、XRPを主な資産として保有し、運用手数料を調整した価格リターンベースでそのパフォーマンスを追跡し、投資家にXRPのパフォーマンスへの直接的なリンクを提供する。
グレイスケール以外にも、コインシェアーズ(CoinShares)やビットワイズ(Bitwise)などの企業がXRPベースのETFの申請を行っており、XRPの仕組み投資商品に対する機関投資家の関心が高まっていることを示している。
1月初旬には、リップル・ラボ(Ripple Labs)の社長であるモニカ・ロング(Monica Long)氏が、暗号資産技術の革新をアメリカにもたらし、アメリカのビジネスを支援することを公約に掲げたトランプ新政権の下で、XRP現物ETFが「まもなく現実のものとなる」可能性があると発言した。
一方、投資家の間でXRPに対する支持が高まるにつれ、XRPネイティブのアプリケーションにおける取引も増加している。XRP Ledgerの分散型取引所(DEX)のスワップ取引高は1月に4億ドル(約620億円)を超え、5月に自動マーケットメーカー機能が開始されて以来初めて10億ドル(約1550億円)の大台を突破した。この偉業は、2024年をXRPにとって「記念碑的な」年にする一因となったと一部では言われている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Grayscale Files SEC Proposal to Convert XRP Trust Into ETF