2月のビットコインはレンジを抜けボラティリティが出るか、全ての時間足で強気な形を維持【bitbankチャート分析】

1月の月足も陽線に

[出典:bitbank.cc]
  • 2025年1月の月足は1473万円で取引が開始されました。12月の月足は上髭を付けており、年末に利益確定売りに押され下落する動きとなりましたが、1月に入ると買い戻しが入る結果となりました。現在の価格は1600万円台で推移しており、変動幅は100万円を超えています。今月の月足は金曜日に確定しますが、陽線となる可能性が高く、5ヶ月連続でプラスとなる見込みです。月足は依然として強気相場が続いていることを示しています。

週足は2週連続の陽線を記録中

[出典:bitbank.cc]
  • 今月の週足は陰線から始まる展開となりました。12月の2週目から相場は押す動きとなっており、1月はおよそ1600万円から1450万円のレンジで推移する動きとなっていました。テクニカル面では週足は移動平均線(14EMA)を上回り、移動平均線自体も上昇しており、強気な形を維持しています。先週までに2週連続の陽線を記録しており、高値も一時的に更新し、1月後半に買い戻しの動きが加速しています。現在はレンジ高値となる1600万円近辺で推移していることから、レンジを上抜ける可能性が上がっています。来月はレンジを抜け過去最高値を更新する動きが期待されます。

日足は安値を切り上げながらレジスタンスに向かう形

[出典:bitbank.cc]
  • 上記のチャートでは安値のトレンドラインが切り上がっており、日足が底堅く推移していることがわかります。現在のレジスタンスは1700万円手前にあり、昨年12月半ばの到達以来超えられない価格帯となっています。1月20日に価格は、一時1710万円まで上昇しましたが、即座に売られ日足は長い上髭を付ける結果となりました。レジスタンスを超えられない状況が続いていますが、安値は切り上がっており、トレンドラインが徐々にレジスタンスに近づき、上値抵抗を抜けようとする形となっています。年末年始を挟んだことで12月半ば以降はレンジでの推移となっていたビットコイン相場ですが、現在のチャートパターンからは2月前半にはこのレンジをブレイクする可能性が高いことが示唆されています。レンジをブレイクすれば2月は変動が激しい月となるでしょう。

取引所保有BTCの減少に変化なし

[出典:Glassnode]
  • 上記は取引所が保有するBTCの総量を示したデータとなっています。取引所保有BTCは昨年11月以降から減少傾向にあり、現在もこのトレンドに変化はない状況です。ユーザーが取引所から現物を引き出す動きが継続しており、相場が底堅く推移する一因となっています。このデータからは2月も底堅く推移することが示唆されています。

デリバティブはまだ買いが積まれる余地を残している

[出典:Glassnode]
  • 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は、現在約12%で推移しています。去年の3月に短期的な相場の天井となった際は、28%まで上昇していました。現在の乖離率の水準は昨年の15%にも及ばず、相場の底堅さとは裏腹にデリバティブ市場では買い控えられている状態です。逆説的に考えるなら、相場の過熱感が出るまではまだ買いポジションが積まれる余地があります。年末年始を挟んだことでデリバティブ市場ではロングポジションが解除されており、天井に達しているとは想定しづらい状況と言えます。

まとめ

チャートは全ての時間足で強気な形が維持されています。2月はこれまでのレンジを抜け、ボラティリティが上昇する可能性があります。取引所保有BTCは引き続き減少し、売り圧力の低下が示唆されています。デリバティブ市場では、先物取引の乖離率が以前の相場の高値と比べても低水準となっており、まだ買われる余地を残しています。月足は5ヶ月連続の陽線がほぼ確定していますが、2月相場も底堅く推移することが予想されます。