トランプ関税、2日連続でビットコインの値上がりに冷や水

関税の延期に関する希望的観測がホワイトハウスによって否定された後、暗号資産(仮想通貨)の世界ではデジャブが繰り返されている。

トランプ大統領は1月30日、2月1日からメキシコとカナダに25%の関税を課すと約束した。このニュースの前に10万6000ドルを超えて上昇したビットコイン(BTC)は、すぐに2%安の10万4000ドル台まで反落した。米国株はそれまでの上昇分の大半を失ったが、それでも上昇でセッションを終えた。

31日にはロイターが、各国が特定の輸出品目について関税の適用除外を求めることができるようにするためのプロセスが導入されたため、関税実施は3月1日まで延期されるだろうと報じた。

しかし、ホワイトハウスはこの報道を「虚偽」だとし、カロリン・リービット報道官は、中国への10%の課税を含む関税は1日に発効すると記者団に語った。

30日と同様、ビットコインは10万6000ドルを上回り、10万9000ドル超えの史上最高値に挑戦するかに見えた。しかし、関税のニュースが再び価格を急落させ、ビットコインは当記事時点で10万3000ドルをわずかに下回る水準で取引され、過去24時間では2.3%下落した。

より広範な暗号資産(仮想通貨)市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Indexは同時間帯に1.3%下落し、主にイーサリアム(ETH)の1.2%上昇によってビットコインをアウトパフォームした。

伝統的市場では、米国株はまだ小幅に上昇しているが、セッション最高水準からはかなり離れている。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Trump Tariff Promise Snuffs Out Bitcoin Rally for Second Consecutive Day