グレイスケール、ドージコイン・トラスト立ち上げを発表

- グレイスケールは、ドージコインへのエクスポージャーを提供する新たなクローズドエンド型ファンドを立ち上げた。
- グレイスケールは、ドージコインがミームコイン以上の存在になっており、今後グローバルな金融包摂のツールになると考えている。
- ドナルド・トランプ氏の選挙勝利を受けて、複数のファンドマネージャーが既にドージコインETFの申請を行っている。
グレイスケール(Grayscale)は1月31日、ドージコイン(DOGE)へのエクスポージャーを提供する新たなトラストを発表した。
グレイスケールの商品・リサーチ部門責任者であるレイハネ・シャリフ-アスカリ(Rayhaneh Sharif-Askary)氏はCoinDeskに対し「ドージコインは、グローバルな金融アクセス可能性におけるパラダイムシフトを表している」と指摘。「低いトランザクション(取引)コストと迅速な送金速度により、特に銀行インフラが未発達な地域における国際送金に最適な手段となる」と述べた。
投資家が2.5%の運用手数料を負担するこのドージコイン・トラストの立ち上げは、トランプ大統領が暗号資産(仮想通貨)産業の促進を約束して就任したわずか数週間後に行われた。イーロン・マスク(Elon Musk)氏の助力を得た可能性が高いが、トランプ大統領は自身が新設した政府機関の一つを政府効率化省(D.O.G.E.)と名付けた。
トランプ氏の選挙勝利以来、複数の資産運用会社がドージコインを含むミームコインのETF(上場投資信託)申請を行っている。わずか数カ月前、前政権およびその政権の証券取引委員会(SEC)で委員長を務めたゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏の下で考えられなかった動きだ。
時価総額が約500億ドル(約7兆7500億円、1ドル155円換算)に迫るドージコインは、世界最大のミームコインだ。このトークンをETFやグレイスケールのようなトラストとして商品化することで、機関投資家の資金を集められる可能性がある。ドージコイン価格は既に過去1年で3倍に上昇しており、特に11月の選挙直後の数週間で大きな動きが発生した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Nikhilesh De/CoinDesk
|原文:Grayscale Unveils New Dogecoin Trust