CFTCのファム暫定委員長、執行による規制は終了と発言

米商品先物取引委員会(CFTC)のキャロライン・ファム(Caroline Pham)暫定委員長は4日、不正行為に「再び焦点を当て」、「執行による規制を止める」ためにCFTCが執行部門を再編したと述べた。

ロスティン・ベーナム(Rostin Behnam)前委員長の下で、CFTCの執行部門には様々なタスクフォースが存在していた。インサイダー取引に焦点を当てたものやサイバーセキュリティと新興技術に焦点を当てたもの、環境不正対策を目的としたものなどだ。新たに行われた再編では、タスクフォースの数をわずか2つに絞り込んでいる。

新設された複雑不正タスクフォース(Complex Fraud Task Force)は、予備調査から訴訟まで、全ての資産クラスにわたる複雑な不正と市場操作に対する執行を担当する。執行部門の副ディレクターであるポール・ヘイエック(Paul Hayeck)氏がこのタスクフォースの暫定チーフを務める。小売不正・一般執行タスクフォース(Retail Fraud and General Enforcement Task Force)は、同じく執行部門の副ディレクターであるチャールズ・マーヴィン(Charles Marvine)氏が率いる。

ファム氏はプレス声明で、「この簡素化された構造によって執行による規制が止まることになり、より効率的だ」と表明。「こうした待ち望まれた変更により、CFTCのリソースを最大限に活用して、詐欺師やその他の悪質な行為者を追及するためにより多くの行動を起こすとともに、善良な市民を罰しないようにする」と述べた。

CFTCの発表では、新しい構造は「CFTCのリソースをより効率的に活用し、不正行為や市場操作、乱用を防止し、市場の完全性を確保する」とともに、「執行事項のガバナンスと監督を強化して行き過ぎを防ぎ、一貫性や公平性、適正手続きを強化する」とされている。

CFTCがバイデン政権下で追求されたいわゆる執行による規制戦略を拒否したことは、CFTCの関係規制機関である米証券取引委員会(SEC)で進行中の方針転換と足並みをそろえている。現在のマーク・ウエダ(Mark Uyeda)暫定委員長の下で、SECは暗号資産(仮想通貨)タスクフォースを設立し、ゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)前委員長の下で行われた執行による規制という以前のSECの戦略を否定している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Cheyenne Ligon/CoinDesk
|原文:Regulation By Enforcement Is Out at CFTC, Acting Chair Pham Says