ビットコインにスマートコントラクトを──タップルート・ウィザーズが約46.5億円調達

- タップルート・ウィザーズは3000万ドルを調達した。これを用いてOP_CATビットコイン改善提案を使用したアプリケーションのエコシステム構築を計画している。
- OP_CATは、イーサリアムのようなスマートコントラクト機能をビットコインネットワークにもたらす可能性のある機能だ。
- タップルート・ウィザーズは発表で、「OP_CATをミーム化してよみがえらせる」ことを試みていると述べた。
タップルート・ウィザーズ(Taproot Wizards)は、3000万ドル(約46億5000万円、1ドル155円換算)を調達した。これを用いてOP_CATビットコイン改善提案を使用したアプリケーションのエコシステム構築を計画している。
OP_CATは、ビットコインブロックチェーンの匿名の創設者サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)氏がそのオリジナルのコードに盛り込んでいた機能だが、DoS攻撃などのリスクにさらされるとの懸念から同氏が削除していた。
多くの開発者がこの機能を復活させることに懸念を表明している。
この提案は、「コベナンツ」、つまり特定のトランザクション(取引)がどのように機能するかを決定するルールを導入することで、イーサリアムのようなスマートコントラクト機能をビットコインにもたらす可能性がある。
「ビットコインを再び魔法のようにする」というビジョンを持つタップルート・ウィザーズは、OP_CATへの支持を集めるため1年前に「クァンタム・キャッツ(Quantum Cats)」と呼ばれるNFTに似たデジタルアート作品3000点のコレクションを販売した。
ウィザーズは4日の電子メールによる発表で、「OP_CATをミーム化してよみがえらせる」ことを試みていると述べた。
共同創設者のウディ・ワートハイマー(Udi Werthimer)氏は、OP_CATを「セルフカストディを放棄することなく、貸付や取引、スマートコントラクトを可能にするビットコインのパーミッションレスなプログラム可能性」を達成するための「欠けているピースだ」と述べた。
3000万ドルの資金調達ラウンドは、スタンダード・クリプト(Standard Crypto)が主導した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:ordinals.com
|原文:Bitcoin OP_CAT Proposal Gets Boost From Taproot Wizards’ $30M Fundraise