ビットコインは2028年までに50万ドル到達: スタンダードチャータード
  • スタンダードチャータードは、アクセスが増加し、ボラティリティが低下するにつれて、ビットコインが50万ドルまで上昇するとみている。
  • 上昇はドナルド・トランプ米大統領の任期中に起こり、段階的なものになると予想されている。

英銀行大手スタンダードチャータードによると、ビットコイン(BTC)価格は2028年までに50万ドルまで上昇する可能性がある。これは、投資家へのアクセスが増加し、ボラティリティが低下することで、伝統的金融を悩ませている問題に対するユニークなヘッジとして機能し続けるためだ。

時価総額最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、誕生から1年になる米国のETF(上場投資信託)市場が成熟するにつれて、ボラティリティが低下する可能性が高いと、スタンダードチャータードでデジタル資産リサーチのグローバル責任者を務めるジェフリー・ケンドリック(Geoffrey Kendrick)氏は述べている。

トランプ政権下でビットコインへのアクセスは改善され、機関投資家によるビットコイン現物ETFへの資金流入は増加の一途をたどるだろうと、ケンドリック氏は主張している。

これら2つの影響により、最適化された金との2資産ポートフォリオにおけるビットコインのシェアが増加し、「ポートフォリオが最適/論理的な状態に向かい続けるに伴って、長期的な価格上昇につながるはずだ」と、ケンドリック氏は語る。

ケンドリック氏によれば、これは 「トランプ大統領が退任する前にビットコインを50万ドルに押し上げるのに十分 」である。

スタンダードチャータードによるビットコインの年末価格目標は20万ドル。2026年の目標は30万ドルとなっている。

ビットコインは現在、9万8000ドル前後で取引されており、米中貿易戦争の懸念と中国からの需要増加が続くなか、金が急騰したため、ビットコインと金の比率(1ビットコインのドル建て価格と金の1オンス当たりのドル建て価格の比率)は先日、昨年11月中旬以来の最低水準を記録した。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin to Hit $500K by 2028 as ETFs Ease Access, Volatility Drops: Standard Chartered