gumi、10億円分のビットコイン購入へ──企業の暗号資産保有が加速

ゲーム企業gumiは2月10日、10億円相当のビットコイン(BTC)を購入することを決議したと発表した。2025年2月から5月にかけて購入を実施する予定。

同社は購入したビットコインを、クロスチェーンステーキングプロトコル「バビロン(Babylon)」でステーキングする計画を明らかにした。バビロンはビットコインを他のブロックチェーンのセキュリティ担保として活用できるプロトコルで、同社は2025年4月期第2四半期に国内上場企業として初めてバリデータとして参画したとしている。

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今回の取り組みについて同社は、ビットコインの価格上昇による収益機会に加え、ステーキングおよびバリデータ報酬の獲得を見込むとしている。

モバイルオンラインゲーム事業で知られるgumiは近年、暗号資産(仮想通貨)「オシトークン(OSHI)」を基盤とした推し活プラットフォーム「OSHI3」の展開や、TOPPANデジタルと共同開発したNFTプラットフォーム「推し活ショーケース」をリリースするなど、ブロックチェーン事業への取り組みを強化していた。

国内の上場企業にも、ビットコインのみの投資戦略を展開するメタプラネットや、複数のアルトコインをポートフォリオに組み込むリミックスポイントなど、それぞれの事業特性に応じた形で暗号資産を企業の資産戦略に取り入れる事例が増加している。

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|文:栃山直樹
|画像:gumi公式ウェブサイトから(キャプチャ)