ソラナETFの申請、SECの審査で次の段階へ

かつては考えられなかった暗号資産(仮想通貨)のETF(上場投資信託)がまた申請された。複数の(SOL)ETFの申請が行われ、こうした提案された投資手段がスタート地点に立った。

米証券取引委員会(SEC)は11日、ソラナ投資を金融の主流にしようとするカナリー・キャピタル(Canary Capital)のETF案「Canary Solana Trust」へのパブリックコメントを募集した。SECは同日に、ヴァンエック(VanEck)、21シェアーズ(21Shares)、ビットワイズ(Bitwise)から同様の申請を受理したことも認めた。

今回の申請により、これらの企業が提案する投資手段について期限が設定されることになる。SECは21日以内に判決(承認または却下)を下すか、あるいは期限を延長して決定を先送りにする可能性が高い。

市場観測筋の間では、ソラナや他のアルトコインが今年中に独自のETFを獲得するという強気の見方が広がっているが、正確な時期や順番は不明だ。より明白なのは、SECがこの業界を好意的に見る姿勢を示していることであり、ゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)前委員長のもとで抱かれていた以前の懸念を乗り越えたことだ。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がホワイトハウスに復帰したことで、カナリー・キャピタルが積極的に行動する機会が生まれたと、CEOのスティーブン・マクラーグ(Steven McClurg)氏は以前CoinDeskに語った。同社は、旧体制のもとではスタートできなかったソラナのような資産のアルトコインETFの上場を目指している。

グレイスケール(Grayscale)のソラナETFは先週、このスタート地点に到達し、21日間の運命はカナリー・キャピタルより数日早く訪れることになる。そして、両者にとって「炭鉱のカナリア(危険の前兆)」となる可能性が高い。

カナリー・キャピタルの代表者は、CoinDeskのコメント要請にすぐには応じなかった。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:カナリー・キャピタルのスティーブン・マクラーグCEO(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Solana ETF Applications Reach Next Stage in SEC Review