暗号資産エコシステムの成長は1月に鈍化も、時価総額は増加:JPモルガン
By
Will Canny

- 暗号資産エコシステムの成長は1月に鈍化したが、時価総額は増加したとJPモルガンのレポートは述べた。
- 暗号資産の時価総額は先月8%増加し、約3兆4000億ドル(約520兆2000億円、1ドル153円換算)に達したと同行は指摘。
- 米国では規制面で進展があり、暗号資産タスクフォースが設立され、会計指針「SAB121」が撤回されたと同行は述べた。
ウォール街の銀行大手JPモルガン(JPMorgan)は11日、TradingViewのデータを引用したリサーチレポートのなかで、暗号資産(仮想通貨)エコシステムの成長は1月に鈍化し、総取引量は24%減少したと述べた。
それでも、取引量は11月の米大統領選前の2倍で、時価総額は8%増の約3兆4000億ドル(約520兆2000億円)に達したとレポートは指摘。時価総額の増加はビットコイン(BTC)、ソラナ(SOL)、エックス・アール・ピー(XRP)に集中したが、「1日平均取引高(ADV)の減少はエコシステム全体に広がっていた」と同行は述べた。
「選挙は確かにきっかけとなり、選挙後の期間に、活動とトークン価格水準は均衡を取り戻しつつあると我々は考えている」と同行のケネス・ワーシントン(Kenneth Worthington)氏率いるアナリストらは書いている。
レポートによると、分散型金融(DeFi)と非代替性トークン(NFT)は月間ベースで悪化し、多くの指標で大幅な悪化が見られた。
規制面ではいくつかの進展があった。
トランプ新政権は暗号資産タスクフォースを新設し、物議を醸した会計指針「SAB121」は撤回されたと同行は述べた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Ecosystem Growth Slowed in January Even as Total Market Cap Rose, JPMorgan Says