ビットコインのコインベースプレミアムがマイナスに──CPI発表を前にトレーダーは慎重な姿勢

- Coinglassが追跡するBTCの指標であるコインベースプレミアムは、2月3日の価格暴落以来初めてマイナスに転じた。
- これは、ナスダック上場の取引所であるコインベースのトレーダーたちが、消費者物価指数(CPI)の発表を前に慎重になっていることを示す兆候だ。
ビットコイン(BTC)の指標であるコインベースプレミアムは、ナスダック上場の取引所であるコインベース(Coinbase)でのBTCのドル建て価格と、バイナンス(Binance)でのテザー建て価格のスプレッドを測定するもので、Coinglassのデータによると2月3日の暴落以来初めてマイナスに転じた。
これはコインベースのトレーダーが2月12日のアメリカの消費者物価指数(CPI)の発表を前に慎重な姿勢に転じたことを示すものであり、海外のトレーダーたちが、9万4900ドル付近の夜間の安値から9万6000ドルへの価格回復を主導したことを示すものだ。
歴史的に見ると、強気相場ではコインベースでの価格がプレミアムで取引され、アメリカの投資家による強いリーダーシップが示されてきた。11月初旬にBTCが初めて7万ドル超の領域に上昇した時には、プレミアムは2カ月ぶりの高値に急騰した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Coinglass
|原文:Bitcoin’s Coinbase Premium Indicator Shows Overseas BTC Buyers Taking the Lead Ahead of CPI Release