暗号資産への投資とポルトガルの居住権を組み合わせたファンドが登場

- FundboxとKvarn Xの提携によるKvarnPortugal Fundは、暗号資産への投資とポルトガルでの居住権または市民権の取得の可能性を提供する。
- このファンドの募集期間は2027年2月までで、運用管理費は0.05%、購入時の申込手数料は2.5%、KYC手数料は1250ユーロだ。
新たな投資商品であるKvarnPortugalファンドは、投資家が暗号資産(仮想通貨)セクターに参入する手段を提供すると同時に、ポルトガルの居住権または市民権を取得する道筋も提示する。
このファンドは、ポルトガルの資産運用会社であるFundboxと、ヨーロッパの暗号資産投資プラットフォームであるKvarn Xの提携により実現した。
同ファンドのウェブサイトによると、募集期間は2027年2月までとなっており、管理手数料は0.05%、それに加えて初回のみ2.5%の申込手数料が必要となる。これに加えて、投資家は顧客確認(KYC)手数料として1250ユーロ(約20万円、1ユーロ=160円換算)も負担しなければならない。
このファンドの利益分配率は80対20で、ポルトガル居住権を求めない投資家の場合、最低投資額は10万ユーロ(約1600万円)だ。
このファンドは、ポートフォリオの80%をビットコイン(BTC)に、残りの20%をより幅広い暗号資産に投資するためにCoinDesk 20指数(CD20)に割り当てる予定だ。
KvarnPortugalは、居住権を得るための投資を促進するファンドにこの指数を統合することで、「投資機会と実用性」を結びつけると、CoinDesk Indicesの社長であるアラン・キャンベル(Alan Campbell)氏は述べた。同氏は、CD20は「業界で最も流動性の高いベンチマークとなるように設計されている」と付け加えた。
このファンドを利用してポルトガルのゴールデンビザ・プログラムで居住権を取得するには、投資家は最低50万ユーロ(約8000万円)を投資し、5年間に少なくとも35日間はポルトガル国内に滞在する必要がある。ファンドのウェブサイトによると、投資はポルトガルの銀行口座を通じて行う必要がある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:New Fund Links Crypto Investment to Portuguese Residency