コインチェック、暗号資産取引高4兆円突破──マネックスG決算

マネックスグループは2月12日、2025年3月期第3四半期(2024年4月-12月期)の決算を発表した。暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックを運営するクリプトアセット事業セグメントの営業収益は99億3500万円(前年同期比101.8%増)と大幅な増収となった。

コインチェックの総取引高は約4兆321億円に達し、その内訳は取引所取引が約3兆7865億円(前年同期比131%増)、販売所取引が約2456億円(同99%増)を記録。米国大統領選挙を契機とした投資熱の高まりや、ビットコイン価格の上昇基調を背景に、取引が活性化した。IEO関連の収益も業績に貢献している。

一方で、セグメント損益は約143億円の損失(前年同期は3300万円の利益)に転じた。これは主に、コインチェックの完全親会社であるCoincheck Group N.V.が2024年12月11日に米国ナスダック市場に上場した際の一時的な費用約137億円を計上したことによる。

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また、事業データによると、コインチェックの預かり資産は2024年12月末時点で約1兆957億円に達し、口座数は約220万口座を記録。顧客年齢層は30歳代以下が52%、40・50歳代が42%、60歳代以上が6%と、若年層の利用が過半数を占めている。

|文:栃山直樹
|画像:Shutterstock