ビットコインマイナーのライオット、AI転換を推進するための新役員を発表
  • ビットコインマイナーのライオットは、AIデータセンター事業を拡大するにあたり、新たな役員人事を発表した。
  • ビットコインのマイニングが利益を生みにくくなっているため、多くのマイナーはAIサーバーのホスティングによる収益拡大を目指している。

ビットコイン(BTC)マイニング企業のライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)は、人工知能(AI)と高性能コンピューティング(HPC)の潜在的な機会を模索するにあたり、新たに3名の取締役を任命した。

新たに就任したのは、オックスフォード・プロパティーズ(Oxford Properties)の前社長で、カナダ最大の年金基金のひとつであるOMERSのグローバル不動産部門責任者だったマイケル・ターナー(Michael Turner)氏、ハット8マイニング(Hut 8 Mining)の元CEOであるハイメ・レバートン(Jaime Leverton)氏、そしてマイクロソフト(Microsoft)やメタ(Meta)でデータセンター開発に携わったベテランであるダグ・ムートン(Doug Mouton)氏だと同社は2月13日に発表した

この人事は、ライオットがマイニングインフラ、特にテキサス州のコルシカナ施設をAIワークロード用に転用することを検討し、その移行を支援するために投資銀行のエバーコア(Evercore)とノースランド・キャピタル・マーケッツ(Northland Capital Markets)を起用したことを受けて行われた。

ライオットの動きは、エネルギーコストの上昇やビットコインの半減イベント後のマイニング報酬の減少により、マイナーが新たな収益源を模索しているという業界全体の傾向に沿ったものだ。

CoinDeskは10月、ライオットのライバル企業であるコア・サイエンティフィック(Core Scientific)が2019年からAIに特化したインフラを構築していると報じた

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Miner Riot Adds New Board Member to Push AI Pivot