Zoomはビットコイン戦略を採用すべき:セムラー・サイエンティフィック会長

- ズーム・コミュニケーションズはビットコイン戦略を採用することで、停滞する成長と株価パフォーマンスを一変させる可能性があると、セムラー・サイエンティフィックのエリック・セムラー会長は述べた。
- このテクノロジー企業には活用していない多額の現金があり、すぐに最大のビットコイン保有企業の1つになれるだろうとセムラー氏は付け加えた。
- セムラー・サイエンティフィックは、昨年ビットコイン財務戦略を採用して以来、3億500万ドル(約466億6500万円)相当の3192BTCを蓄積し、株価は2倍以上に上昇。
ナスダック上場のズーム・コミュニケーションズ(Zoom Communications)の株価は、新型コロナウイルスのパンデミックによる好況期に株式市場で急騰したが、その後は厳しい状況に直面している。停滞する株価パフォーマンスを一変させ、株主に価値を提供するために、ビットコイン(BTC)戦略を採用すべきだと、医療技術企業セムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)の会長であるエリック・セムラー(Eric Semler)氏は述べた。
セムラー氏は13日にXの投稿で「かつてパンデミックの寵児だったズームは、今や競争の激しい低成長市場に取り残されている」と述べたうえで、「77億ドル(約1兆1800億円)の現金、年間20億ドル(約3100億円)のフリーキャッシュフロー、低コストの負債を容易に調達する能力を活用することで、ズームは急速に最大のビットコイン保有企業の1つになる可能性がある」と語った。
ナスダックとS&P500が史上最高値を更新し続けているにもかかわらず、ズームの株価は2020年のピークから約85%下落している。
セムラー氏のコメントは、昨年セムラー・サイエンティフィックがビットコイン財務戦略を採用した経験に基づいている。同社は、以前はマイクロストラテジー(MicroStrategy)として知られていたマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のストラテジー(Strategy)の例を研究したあと、この戦略を採用した。それ以来、セムラー氏は保有する現金のほとんどをビットコインに変換し、トークンを取得するための資金を増やすために資本市場を利用した。最新の更新では、現在の価格で3億500万ドル(約466億6500万円)相当の3192BTCを蓄積している。
セムラー・サイエンティフィックの株価はここ数週間、ビットコインの価格低迷とともに苦戦しているが、それでも同社が2024年半ばに最初のトークン購入を公表して以来、株価は2倍以上に上昇している。
セムラー氏は、ズーム・コミュニケーションズは「ゾンビゾーン」企業の第1弾であり、今後もこのような企業を選定すると約束している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Zoom Communications Should Embrace Bitcoin as Treasury Asset, Eric Semler Says