リミックスポイント、暗号資産投資で約7.5億円の評価益──メタプラネットに続き好決算

東証スタンダード上場企業で、エネルギー事業、メディカル事業などを手がけるリミックスポイントは2月14日、2025年3月期第3四半期(2024年4月-12月期)の決算を発表した。
11月に開始した暗号資産(仮想通貨)投資を中軸とする金融投資事業も寄与し、売上高は前年同期比12.4%増の167億8900万円、経常利益は同12.8%増の14億5900万円となった。
同社は2024年9月26日から12月末までの間に、50億円分の暗号資産を購入。その内訳はビットコイン(BTC)約44億円を筆頭に、イーサリアム(ETH)約7億円、ソラナ(SOL)約2億円、エックスアールピー(XRP)約2億円、アバランチ(AVAX)約1億円、ドージコイン(DOGE)約6000万円となっている。
これらの暗号資産から7億5800万円の評価益を計上し、このうち6億7500万円を営業外収益として、8200万円を売上高として計上した。
通期予想を上方修正
トランプ米大統領の暗号資産推進策を追い風に、同社は暗号資産投資をさらに拡大。取締役会で総額100億円の暗号資産購入を決議し、2月14日時点で90億円の購入を完了している。
同社は、直近の業績動向から2025年3月期の通期連結業績予想を上方修正。経常利益を7億9000万円から16億5000万円へと大幅に引き上げた。ただし、この予想には2025年1月以降の暗号資産関連の損益は含まれないとしている。
企業による暗号資産投資の動きが広がりを見せている。ビットコイン保有を経営戦略とするメタプラネットは2月10日発表の通期決算で、営業利益3億5000万円の黒字転換を達成。また、ゲーム開発大手のgumiや、米SBCメディカル(湘南美容クリニック)も、それぞれビットコインの10億円購入を発表するなど、日米企業による暗号資産投資が活発化している。
|文:栃山直樹
|画像:リミックスポイントWebサイトから(キャプチャ)