SECがETF申請を受理したことでXRPとDOGEが上昇

- アメリカ証券取引委員会(SEC)が現物ETFの申請を受理したことを受け、XRP、DOGEが上昇した。
- JUPはトークンの買い戻し計画を好感して上昇した。
- ビットコインは現物ETFからの資金流出が続く中、底堅い動きを見せた。
アルトコインが2月14日に話題となった。エックス・アール・ピー(XRP)とドージコイン(DOGE)が現物ETF(上場投資信託)の楽観論から力を得て上昇し、ソラナ(Solana)ベースの分散型取引所ジュピター(Jupitar)のJUPトークンはプラットフォームの買い戻しプログラムを好感した。
アメリカ証券取引委員会(SEC)は、グレイスケール(Grasycale)によるXRPとDOGEの現物ETFの申請を受理した。規制当局による13日の最新情報で明らかになった。これらの申請はSECの連邦官報に掲載され、申請の審査と決定のための240日間の期限が設定される。
最近はソラナ(SOL)やライトコイン(LTC)など、アルトコインのETF申請が相次いでおり、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の下で暗号資産が金融のメインストリームに統合されることが期待されていることを示している。
規制され、よく知られた投資手段であるXRPとDOGEの現物ETFが承認されれば、機関投資家がこれらのコインを直接購入して保管することなく、それらに投資することが容易になる。それにより市場の流動性が高まり、これらのトークンの需要が押し上げられる可能性がある。
XRPは、記事執筆時点で2.73ドルと、24時間で10%上昇した。これは、時価総額トップ100の暗号資産の中で最高のパフォーマンスだった。一方、DOGEは、CoinDeskとCoingeckoのデータによると、4%上昇した。
「注目すべき展開として、SECはXRPとDOGEのETF申請を受理し、SOLやLTCなど、増加するアルトコインETF審査リストに追加した。承認されれば、これらの商品は機関投資家によるアルトコインへのアクセスを大幅に拡大し、流動性を注入し、今年後半の『アルトコインの季節』に向けた舞台を整える可能性もある」と、BRNのアナリスト、ヴァレンティン・フォーニエ(Valentin Fournier)氏はCoinDeskに電子メールで語った。
また、「暗号資産は、規制当局のポジティブなシグナルと貿易摩擦の緩和に支えられ、わずかな上昇傾向を示している」とフォーニエ氏は付け加えている。
ジュピターのJUPも、この分散型取引所がプロトコル手数料の50%をJUPトークンの買い戻しに充て、3年間のロックアップする計画を発表したことを受け、10%上昇した。この計画は、トークンの流通供給量を減らし、プラットフォームの持続可能性を高めることを目的としている。
一方、現物ETFからの資金流出が続くビットコイン(BTC)は9万7000ドル前後で低調な取引が続いた。
ファーサイド(Farisde)によると、アメリカで上場している11のBTC現物ETFは、今週6億5000万ドル(約1007億5000万円)の純流出となった。
それでも、今週発表されたアメリカの消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が予想を上回る高水準であったことを背景に、価格の動きは希望をもたらした。
「ビットコインは、高インフレと規制の明確化が進む中でも回復力を示している。この蓄積段階は今後数週間のうちに力強い上昇につながる可能性がある。我々は強気な見通しを維持しており、時価総額に基づいてBTCとイーサリアム(ETH)のバランスを取りながら、暗号資産への継続的な多額の投資を推奨する」とフォーニエ氏は述べた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:XRP, DOGE Rally as SEC Acknowledges ETF Filings, JUP Cheers Token Buyback Plan