XRP ETF、SECが申請受理で実現に一歩近づく

- 米証券取引委員会(SEC)、はニューヨーク証券取引所(NYSE)とグレイスケール(Grayscale)からのXRP ETFの申請を認め、240日間の審査期間を開始した。
- リップル(Ripple)社に対する訴訟が続くなか、SECがXRP ETFの申請に応じたのはこれが初めてである。
- ブルームバーグのアナリストは、2025年までにXRP ETFが承認される可能性は65%と予想しており、現在審査中の他の暗号資産(仮想通貨)ETFについては10月に判断が下される。
米証券取引委員会(SEC)は、エックス・アール・ピー(XRP)の価格に連動するETF(上場投資信託)を承認するかどうかの決定期限を設定した。
SECは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)と資産運用会社グレイスケール(Grayscale)によるフォーム「19b-4」の申請を認めた。これは、SECがXRPに関する申請に回答した初めてのケースである。これにより、SECはこの申請に対して240日以内に決定を下すことになる。
SECはこれまでにも、ソラナ(SOL)、ライトコイン(LTC)、ドージコイン(DOGE)など、暗号資産に特化したETFの申請をいくつか認めてきたが、XRPの発行元であるリップル(Ripple)社に対するSECの訴訟が進行中であることを考えると、今回の受理は重要である。
SECは2020年12月、資金調達のためにXRPを未登録証券として販売し、米国証券法に違反した疑いでリップル社を提訴した。リップル社は2023年8月に裁判に一部勝訴し、連邦裁判官はXRPが流通市場で販売される際には証券とはみなされないと判断した。
SECは、ドナルド・トランプ氏が米国大統領に就任する5日前の1月15日に、この件について上訴を申し立て、XRPを販売するリップル社のアプローチが、証券を特定するための一般的な基準として使用されている最高裁判例であるハウィーテストの要件に合致していると主張した。
「SECは簡単にこの申請を却下することができた。これは(私の見解では)重大なメッセージである」とETF Storeの社長であるネイト・ジェラチ(Nate Geraci)氏はXへの投稿で述べた。
ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏とエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は先週、XRP ETFが2025年末までに承認される可能性を65%と予測した。2人のアナリストは、ライトコインETF(90%)が承認の可能性が最も高いと予測しており、ドージ(75%)、ソラナ(65%)と続いた。
これらの資産の現在審査中のETF申請に関しては、すべて10月に判断が下される。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Reality of XRP ETF Is One Step Closer After SEC Acknowledges Filing