USDT発行元のテザー社、ユベントスに投資
  • ステーブルコイン会社テザー(Tether)は2月14日、同社投資部門がイタリアの名門サッカークラブ、ユベントスFCの少数株式を取得したと発表した。
  • このニュースを受けて、イタリア証券取引所ではユベントス株が2.5%上昇し、同クラブのファントークンは数分で200%近く急騰した。
  • テザー社は昨年、グループ全体で130億ドル(約1兆9800億円、1ドル=152円換算)の利益を計上し、暗号資産(仮想通貨)ビジネスだけでなく、人工知能、決済、エネルギーへと事業を拡大した。

時価総額1400億ドルのステーブルコインUSDTを手がける暗号資産会社テザーは14日、イタリアのサッカークラブ、ユベントスFCに投資したと発表した。

プレスリリースによると、同社の投資部門であるテザー・インベストメンツ(Tether Investments)が、ユベントスの少数株式を取得した。

イタリア証券取引所で公開されているユベントスFCの株式は、このニュースの直後に2.5%上昇した。CoinGeckoのデータによると、同クラブの暗号資産ファントークンJUVの価格は数分で200%近く急騰し、その後上昇幅が縮小した。

「ユベントスへの戦略的投資と合わせ、テザー社はデジタル資産、AI、バイオテクノロジーなどの新技術を、確立されたスポーツ産業と融合させ、世界的な変革を推進するパイオニアとなる」とテザー社のパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CEOは声明で述べた。

今回の買収に先立って、テザー社は昨年の利益が130億ドルだったと発表。人工知能、決済、エネルギー企業への投資で、中核のステーブルコイン事業以外にも事業を拡大している。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:テザー社のパオロ・アルドイノCEO(Bitfinex)
|原文:USDT Issuer Tether Acquires Stake in Football Club Juventus