アメリカの暗号資産タスクフォースはビットコイン準備金の創設に焦点を当てる:バーンスタイン

- アメリカの暗号資産タスクフォースは、国家によるビットコイン準備金に焦点を当てる予定だと、バーンスタインの報告書は述べている。
- バーンスタインは、連邦準備制度理事会は暗号資産購入の資金調達のために債券を発行したり、保有するゴールドの一部を売却したりする可能性があると述べた。
- アメリカのビットコイン準備金の形成は、世界最大の暗号資産を買い求める主権国家間の競争につながる可能性があると、このブローカーは述べた。
アメリカの暗号資産(仮想通貨)タスクフォースは、国家によるビットコイン(BTC)準備金の創設に焦点を当てる予定であり、この動きは世界中で同様の取り組みを促進する可能性が高いと2月17日に発表された調査報告書の中で投資会社のバーンスタイン(Bernstein)は述べた。
「アメリカのビットコイン準備金の創設は、準備資産の一つとしてビットコインを購入する各国間の世界的な競争につながる可能性がある」とゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏が率いるアナリストチームは報告している。

戦略的準備金の形成には、多くの構造的な疑問が提起されるだろうと報告書は述べている。
アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)または財務省がビットコインを購入するのだろうか。もしもFRBが購入する場合は、立法府の承認が必要となるだろうと報告書は指摘している。
FRBは暗号資産の購入資金をどのように調達するのだろうか。バーンスタインは、債券を発行するか、保有するゴールド(金)の一部を売却する可能性があると述べた。
アメリカ政府は、犯罪組織から押収した200億ドル(約3兆円、1ドル=150円換算)相当のビットコインを国家準備金に追加することも可能だと報告書は付け加えた。
バーンスタインは、トランプ政権が政府系ファンド(SWF)の創設も発表したと指摘した。
このようなファンドは「アメリカの主要な暗号資産企業および市場リーダーを、保有すべき戦略的資産として検討するだろう」とバーンスタイン氏は述べた。「投資家は、ビットコインおよびビットコイン関連株式の次の強気相場の局面に備えるべきだ」。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:U.S. Crypto Task Force to Focus on Delivering National Bitcoin Reserve: Bernstein