【更新】都内高級ホテルの宿泊権NFT化、最大51%オフで提供へ──京都などエリア拡大予定
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栃山直樹

資産の流動化事業を展開するFosun Real World Asset(FRWA)は2月18日、東京都内の高級ホテル3施設の宿泊権をNFT化して販売する新サービス「THE GRAND HOTEL COLLECTION」をリリースすると発表した。2月27日から販売を開始する。
対象となるのは、ザ・キャピトルホテル東急、グランド ハイアット 東京、THE AOYAMA GRAND HOTELの3施設。6月1日から8月31日までの宿泊権を1泊7万3886円〜7万5581円で提供する。これは通常価格から最大51%割引となる価格設定だ。LINE会員登録者には5000円分のポイントも付与される。
購入者は宿泊権NFTを第三者に譲渡または転売することが可能。購入時にホテルを選択できない「サプライズ」形式を採用することで、価格を抑制する仕組みを実現した。これにより、ホテルの空室やキャンセルリスクを事前に流動化し、収益の安定化を図る。

現在30以上のホテルが本サービスの導入を検討中で、FRWAの担当者は「皆さんがご存じの超一流ホテルと話をしている」と今後の展開に自信を見せる。沖縄や京都など、エリアの拡大も予定しており、将来的にはホテル以外の資産のNFT化も視野に入れている。
FRWAは中国の投資会社である復星集団(フォースングループ)と、「EXPO2025デジタルウォレット」の開発などを手掛けるハッシュポート(HashPort)が共同出資して2024年3月に設立された。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから