メタプラネット、1株を10株に分割へ──株価急騰で投資家層の拡大目指す

ビットコイン(BTC)投資企業のメタプラネットは2月18日、1株を10株に分割すると発表した。2025年4月1日に効力が発生する。

同社は2024年8月に10株を1株とする株式併合を実施したが、その後の株価上昇により、現在の最低投資金額は50万円を超えている。今回の株式分割により、投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図るとしている。

同社の株価は、2024年10月に1000円未満で始まり、2025年2月12日には6650円の過去最高値を記録。4000%を超える上昇率は世界的な注目を集め、Bloombergは「和製マイクロストラテジー(現ストラテジー社)」と形容しながら、同社の株価が1年で46倍になったと報じた。

Bloombergの報道によると、同社は東証スタンダード市場1576銘柄の中で「圧倒的な上昇率1位」を記録。さらに日本株全体で最高の上昇率を示し、世界的に見てもトップクラスに位置すると伝えている。

分割後の発行済株式総数は391,683,340株となる。新株予約権の行使価額については分割比率に応じた調整が行われ、調整前の5555円から556円に、下限行使価額は調整前の2555円から256円にそれぞれ変更される。

メタプラネットは17日、40億円分のビットコインを追加購入したことを発表し、その総保有量は2031.41BTCに達した。

|文:栃山直樹
|画像:メタプラネットWebサイトから(キャプチャ)