ビットコイン、狭いレンジからのブレイクアウトが近づく
  • ビットコインのボラティリティは実現ベース、インプライドベースともに数年ぶりの低水準に近い。
  • ビットコインの「チョピネスインデックス」は、ここ数年で最も高い水準にあることをデータが示している。

ビットコイン(BTC)は変動の激しい資産として知られているが、最近はそうではない。11月末以降、9万1000ドルから10万9000ドルの非常に狭いレンジで取引されている。

言い換えれば、ビットコインのボラティリティは大幅に縮小している。グラスノード(Glassnode)のデータによると、過去2週間の資産の変動度合いを示す「2週間実現ボラティリティ」は、年率32%まで低下し、ここ数年で最も低い水準の1つとなった。さらに、今後4週間のボラティリティに対する市場の期待値を示す「オプションの1カ月物のインプライド・ボラティリティ」は、年率50%を下回り、これもここ数年で最も低い水準の1つとなった。

ビットコインがどれほど横ばいの状態にあるのかを知るために、アナリストのチェックメイト(Checkmate)氏が「チョピネスインデックス」と呼んでいるもので考えてみよう。データによると、ビットコインのチョッピネスを週足で見ると、2015年以来の最高水準にあり、この取引レンジがいかに狭いかを示している。

[インプライド・ボラティリティと実現ボラティリティ(グラスノード)]

ボラティリティは平均回帰する傾向があり、異常に安定した市場はどちらかの方向に大きく動く道を開くことが多く、その逆もまた然りだ。レンジが長く、狭くなればなるほど、最終的なボラティリティの爆発は激しくなる。

手短に言うと、2015年以来最も強い現在のレンジ相場は、まもなく激しい値動きへの道を開く可能性がある。ビットコインは、ある時点でこのレンジを突破するだろう。価格が上がるか下がるかは疑問が残る。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:チョピネスインデックス(Checkonchain)
|原文:Bitcoin Is Coiled Like a Spring, A Breakout of This Range is Coming: Van Straten