イーロン・マスク氏の「政府効率化省」がSECを標的に──XRPに注目集まる
  • 新しいXアカウントは、XRP保有者の間で憶測を呼んでいる。彼らは、世論の圧力や同アカウントが得た調査結果によって、SEC内の利益相反や不正行為が明らかになる可能性があると考えている。
  • D.O.G.E.は、イーロン・マスク氏が率いる一時的な非政府機関。

イーロン・マスク(Elon Musk)氏が率いる政府効率化省(D.O.G.E)が17日、米証券取引委員会(SEC)に狙いを定めたようで、エックス・アール・ピー(XRP)や他のトークンの熱狂的な支持者たちは歓喜している。

D.O.G.E.関連の新しく作成されたXアカウントは、17日遅くに「D.O.G.E.は一般の人々の協力を求めている」と投稿し、「SECに関する無駄、不正、権力の濫用を発見して修正するための見識をこのアカウントにダイレクトメッセージ(DM)で送ってほしい」と呼びかけた。

この投稿は、XRP保有者の間で憶測を呼んでいる。彼らは、世論の圧力やこの取り組みの調査結果によって、SEC内の利益相反や不正行為が明らかになり、リップル(Ripple)社に対する訴訟におけるSECの立場が弱まる可能性があると考えている。

その結果、XRPにとって強気とみなされる展開や、SECが暗号資産訴訟にどのようにアプローチするかによって、XRP価格が上昇する可能性がある。

SECは、2020年に広く注目された裁判で、リップル・ラボ(Ripple Labs)がXRPを未登録証券として販売したと主張したが、2024年にリップル社に有利な判決が下された。だが、控訴期間は継続しており、少なくとも書類上では、この裁判はまだ正式には終わっていない。

D.O.G.E.は、過剰な規制を撤廃し、無駄な支出を削減し、連邦政府機関を再構築するために、マスク氏が率いる一時的な非政府機関。同機関は、マスク氏が過去数年間で広く宣伝してきたミームコインプロジェクトであるドージコイン(DOGE)をテーマにしている。

SECは、ジョー・バイデン(Joe Biden)政権下で国内の暗号資産企業やトークン発行者に対して厳しい姿勢を取っていたことでオンライン暗号資産界隈では知られているが、暗号資産に友好的なドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が1月20日に就任したことで、この姿勢は変わり始めている。

XRP価格は過去24時間で1.4%下落し、ビットコイン(BTC)の2%の下落や、CoinDesk 20 Index(CD20)が追跡する市場全体の2.5%の下落よりも小幅な下げにとどまっている。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:PhotoMosh
|原文:XRP in Focus as Elon Musk’s D.O.G.E Sets Eyes on SEC