FTX、債権者への約1800億円の弁済第一弾を開始
  • 5万ドル(約760万円、1ドル=152円換算)未満の債権を持つFTXの債権者は、2022年11月以降に発生した9%の利子が付いた支払いを受け始めている。
  • これらの債権者は、裁決された債権額の約119%、総額約12億ドルを受け取る見込みである。
  • 支払いはビットゴー(BitGo)とクラーケン(Kraken)を通じて米ドルで行われる。

破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの債権者のうち、5万ドル以下の債権を持つ債権者は、2022年11月以降に発生した年利9%の利子を含む支払いを受け取り始めている。

米掲示板サイト、レディット(Reddit)の中のFTXに関するスレッド「FTXサブレディット」の複数のユーザーが、暗号資産取引所クラーケンのアカウントで利息が上乗せされた資金を受け取ったと報告している。破産計画によると、債権者は裁決された債権額のおよそ119%を受け取る予定だ。

アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)もまた、FTXのウォレットからの資金流出を支払いの証拠として指摘しており、その総額は約12億ドルにのぼると予想している。

FTXユーザー、資金を受け取る

5万ドル未満のFTX債権を持つユーザーは、クラーケンとビットゴーを通じて、本日資金を受け取り始めた。

これらの債権者への債務額は、約12億ドルとなる。

5万ドルを超える債権を持つ債権者へは、第2四半期に支払いを開始する予定であり、合計で約160億ドルが弁済される予定である。

資金はビットゴーとクラーケンを通じて米ドルで分配される。レディットで共有されたスクリーンショットによると、クラーケンは取引手数料クレジット(クラーケンでの取引手数料の支払いにのみ使用できる内部トークン)もユーザーに配布した。この動きは、クラーケンが利益を得ることなく債務を分配するための方法と見られる。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:mundissima / Shutterstock.com
|原文:FTX’s Initial $1.2B Payout Process to Creditors Is Underway