アメリカの上場ビットコインマイニング企業のハッシュレートは2月、世界全体の29%を占めた:JPモルガン

- JPモルガンがカバーしているビットコインマイニング企業は現在、世界的なネットワークハッシュレートの約29%を占めており、これは1年前のほぼ2倍の水準だ。
- ビットコインネットワークハッシュレートは今月6%上昇したとJPモルガンの報告書は指摘している。
- JPモルガンは、1月末からマイニングの収益性は13%低下したと述べた。
JPモルガン(JPMorgan)が追跡しているアメリカで上場するビットコイン(BTC)マイニング事業者の総ハッシュレートは、1年前と比較してほぼ2倍となり、現在ではグローバルネットワークの約29%を占めていると同行は2月18日に発表した。
14社のハッシュレートの合計は「前年比で95%増の毎秒244エクサハッシュ(EH/s)となり、ネットワークのハッシュレートの45%増を上回っている」とレジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は分析している。
ネットワークハッシュレートは、業界内の競争とマイニングの難易度を推し量る指標だ。ビットコインネットワークのハッシュレートは、今月に入ってから約6%上昇し、過去12カ月では45%上昇したと報告書は述べている。
「ビットコインの平均価格も1月から緩やかに下落しており、マイニングの採算性に圧力をかけている」と報告書は書いている。
ハッシュレートが上昇し、ビットコイン価格が下落したため、日々の収益性を示す指標であるハッシュ価格が1月末から13%下落したとJPモルガンは述べている。
同行は、マイナーが今月獲得したブロック報酬は1日あたり約5万3600ドルで、1月より6%減少したと推定した。
また、同行がカバーするビットコインマイニング銘柄の時価総額合計は、前月より1%減少したと報告書は付け加えた。アイレン(IREN)は2月の最初の2週間で27%上昇し、好調なパフォーマンスを示したが、グリニッジ・ジェネレーション(Greenidge Generation)は20%下落し、低調なパフォーマンスとなった。
投資会社のバーンスタイン(Bernstein)も17日の報告書で、アメリカの上場ビットコインマイニング企業がネットワークハッシュレートのシェアを拡大していると述べた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:U.S.-Listed Bitcoin Miners Accounted for 29% of Global Hashrate in February: JPMorgan